「絶対に出れる!」「本気でメダルを獲りに行く」“凱旋弾”の本田圭佑、東京五輪出場へノンストップ宣言!

2019年03月12日 羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

東京五輪へノンストップ宣言!

味方へ力強く要求をする本田。この試合では彼のパーソナリティーが随所で発揮された。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 日本サッカー界のカリスマが久々の舞台で躍動した。

 3月12日に行なわれたアジア・チャンピオンズリーグのグループF第2節、サンフレッチェ広島とメルボルン・ヴィクトリーの一戦は、ホームの広島が2-1で勝利を収めた。

 この試合で大きな注目を集めていたのは、メルボルンの元日本代表MF本田圭佑だ。

 クラブチームの一員として日本での試合に臨むのは、名古屋グランパスに所属していた2007年12月以来。そんなスターを一目見ようと、会場には平日にもかかわらず多くのファンが集結。キックオフ前から改めて本田人気の健在ぶりが見られた。

 そしてピッチ上でも本田は鮮烈な輝きを放った。キャプテンマークを巻き、4-3-1-2の右インサイドハーフで先発出場を果たした32歳は、前半こそ相手の素早いプレッシングに苦しみ、味方との連動が噛み合わなかったが、71分に右サイドに開いたストーム・ルーのグラウンダーの折り返しを滑り込みながら左足で押し込んで同点ゴールを決めてみせたのだ。

 試合には敗れたが、ボールを持つたびにスタンドから大きな歓声が送られた本田。終始、観る者の期待感を煽り、そして目に見える結果を残すあたりは、やはり"持ってる"という他にない。敗れたとはいえ、まさに"あっぱれ"な働きぶりだ。

 試合後、本人は「結果は残念ですけどやれることはやった」と悔しさを滲ませつつ、マイナス方向へ迷わずに走り込んだゴールシーンを振り返った。
 
「あの5分間ぐらいトップ下になって1回もボールに触れずにじれていたんですけど、痺れを切らしていたタイミングであの場面になったので、(ボールが)来ると信じて走りましたね。あそこにいかんかったらダメやったっすね。そこにたまたま来た感じですね」

 今日は奇しくも2020年7月24日に幕が開ける東京オリンピックまで500日という節目の日。そのビッグイベントへの出場を目指すと公言している本田は、「もう、ノンストップっすよね」と力強く意気込んだ。

「怪我が本当に最大の敵だと思ってます。怪我なくやれれば絶対に出れると思ってるんで。出るだけじゃなくて本当にメダルを獲りに行けると考えていて、そのためのプロジェクトで動いている。今はようやく復帰して怪我する前のコンディションに戻ってきている。でも、怪我をしちゃうとまた時間がかかってしまう。本当に怪我との戦いですね」

 約1年後の大願成就に向けて自信を漲らせる本田。その鋭い眼光はすでに東京オリンピックのみに向けられていたように見えた。

取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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