【鹿島】“4戦連発”はお預けの伊藤翔。次の湘南戦は「めちゃくちゃ頑張らなければ」

2019年03月06日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「土曜日に良いコンディションで臨めるように」

ACLのジョホール戦で“休養”を得た伊藤(中央)。9日の湘南戦ではJ1での今季初勝利へ導くゴールが期待される。写真:滝川敏之

[ACLグループステージ1節]鹿島2-1ジョホール/3月5日/カシマ
 
 試合後の取材エリアで、いつもの癖で「おつかれさま」と声をかけてしまった。それを聞いた伊藤翔は、間髪入れず「疲れてはいないですけどね(笑)」と笑顔で応じる。
 
 2月19日のニューカッスル戦、同23日の大分戦、そして3月1日の川崎戦と、公式戦3試合連続ゴール中の男は、"4戦連発"が期待された同5日のジョホール戦はベンチスタートとなったが、出場の機会は訪れなかった。
 
 良い流れを続けてきたが、今回の"ブレイク"は伊藤本人にとってどう影響しているのか。
 
「そこはもちろん監督の判断で、休ませたいというのもあったのではないでしょうか。正直、中3日なら体力的にも全然大丈夫なんですけど、これからまた土曜日(9日のホーム湘南戦)に試合があって、次は中国(12日のアウェー山東魯能戦)に行って、さらに北海道(17日のアウェー札幌戦)となると、やっぱり試合が立て込んでくるので、そこは監督が配慮してくれたのかもしれないですね。怪我のリスクも考えてくれたと思います」
 
 端的に言えば、ジョホール戦は温存ということなのだろう。ただ、今季から鹿島の一員となり、さっそく貴重な得点源となりつつあるFWは、ある意味、今回の"休養"がさらなるゴールへの意欲を駆り立てる要因になるとも考えている。ジョーク交じりに言う。
 
「逆に、これだけ休ませてもらうと、土曜日、めちゃくちゃ頑張らなければなっていうプレッシャーにもなりますけどね(笑)」
 
 重圧など微塵も感じさせないぐらい表情は明るい。それだけメンタル的にも充実している証拠なのだろう。連続出場は続かなかったが、"連発"はまだ途切れていない。目下絶好調の伊藤が、言葉に力をこめる。「自分は土曜日に良いコンディションで臨めるように、身体を整えるだけ。頑張りたい」。2節を終えたリーグでいまだ白星がないが(1分1敗)、湘南戦ではJ1での今季初勝利に導くゴールを期待したい。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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