クラシコ通算成績でついに負け越したマドリー…主将のS・ラモスは「ゴールを決めてナンボ」と決定力不足を嘆く

2019年03月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

直近の10年、ベルナベウではバルサが11勝。

就任以来、クラシコを3試合戦っていまだ未勝利のソラーリ監督。これは32年ぶりの不名誉な記録だという。(C)Getty Images

 3月2日に行なわれたラ・リーガ第26節のクラシコは、アウェーのバルセロナがサンティアゴ・ベルナベウでレアル・マドリーに1-0と勝利した。

 バルサはコパ・デル・レイ決勝進出を決めた2月27日の準決勝第2レグに続き、2試合連続でベルナベウでのクラシコを制したかたちだ。

 スペイン紙『Marca』によると、バルサはクラシコ通算成績で96勝51分け95敗とマドリーを上回った。ベルナベウでは31勝を挙げており、とくにここ10年で11勝をマークしている。

 バルサは昨シーズンのリーガでも、マドリーをベルナベウで沈めている。データサイト『Opta』によれば、マドリーがベルナベウでの公式戦で同じ相手に3連敗したのは史上初めてのことだ。

 今シーズン途中に就任したサンティアゴ・ソラーリ監督は、これで就任から3試合のクラシコにいずれも勝てていない。これは、1987年のレオ・ベーンハッカー監督以来、32年ぶりのことになる。
 
 またバルサは、リーガでのクラシコで23試合連続ゴールを達成。これは歴代最長だ。

『Marca』紙によると、コパでの敗退に続く屈辱を味わったマドリーのキャプテン、セルヒオ・ラモスは、「僕らにとって悪夢ではない」としつつ、「サッカーはゴールを決めてナンボだ」とコメント。「僕らにもチャンスはあった。でも、決めなければどうしようもない」と、決定力不足を嘆いた。

 一方、ダニエル・カルバハルは「サッカーは僕たちに対して少しアンフェアだった」としたうえで、「文句を言わずに前を向かなければいけない」と訴えている。

「ゴールを決めなければいけない。それは明らかだ。運にも恵まれなかった。得点するために、僕らはもっと仕事をしなければ。僕がマドリーに加入してから、もっともキツい1週間のひとつかもしれない。でも、僕たちは続けなければいけないんだ」

 首位バルサとの勝点差が12ポイントに広がり、リーガの覇権奪還が厳しくなったマドリー。コパでもすでに敗退しているだけに、求められるのは、残されたタイトル、チャンピオンズ・リーグでの4連覇達成となる。

 敵地での第1レグで2-1と勝利したアヤックスとの決勝トーナメント1回戦第2レグは、5日にサンティアゴ・ベルナベウで行われる。

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