元日本代表DF、名良橋晃氏がハマったフットサルの魅力 「どえらい衝撃を食らった」と絶賛する高校生チームとは?

2019年03月01日 佐々木裕介

きっかけは応援番組から。「気付いたら、のめり込んでいました(笑)」

湘南ベルマーレの応援番組をきっかけにフットサルに親しむようになったという名良橋氏。その魅力を存分に語っていただいた。(C) J.LEAGUE PHOTOS

 Fリーグ12年の歴史の中で実に優勝11回、今年も絶対王者・名古屋オーシャンズの強さが際立ったFリーグディヴィジョン1。そんな最終節の会場で、スタンド最上段から鋭い眼差しでピッチを睨む顔を見つけた。元日本代表で鹿島アントラーズ黄金期メンバーのひとり、名良橋晃氏である。

 それから数日後、大好きというブラジリアンコーヒーを飲みながら、魅了されているというフットサルについての話を聞かせてもらうことができた。

――◆――◆――

――Fリーグ会場で何度もお見掛けしていたんです。フットサルと出会った経緯はどのようなものだったのでしょうか?
 
「湘南ベルマーレの応援番組(『みんなのベルマーレ/J:COMチャンネル神奈川』)でMCをやらせていただいている絡みもあって、フットサルチームの選手やスタッフの方々との交流からです。小田原(湘南ベルマーレのホームアリーナ)はもちろん、代々木だったり駒沢だったりセントラル開催にもよく観に寄らせてもらっています」

――名良橋さんが魅せられている"フットサルの面白さ"とは何なのでしょうか?

「常に人も球も動いて止まらない、興奮の連続や展開の速さですかね。サッカーとは違いコートが狭く人数が少ない、云わば"サボれない"環境下でのフレキシブルなせめぎ合いが痺れますよ。前線へ球を収めてのサポートや展開だったり、中を絞った統率ある守備のブロックだったり、局面局面でサッカーと通じる部分は多いとは感じますが、深堀りしていくと違う競技。気が付いたら、のめり込んでいました(笑)」
 

――現役時代に"超攻撃的サイドバック"として鳴らした名良橋さんには『アラ(ポルトガル語で"サイド"を意味する攻守両面での仕事を求められるポジション)』の選手が特に気になったりするのではないですか?

「今までに私がお世話になった多くのブラジル人指導者たちは、魅力あるオフェンシブな選手を両サイドバックに置きたがる傾向が強かったんです。世界のサッカーシーンを見ても、ブラジルから素晴らしいサイドバックが多く輩出される背景には、歴史や環境、そして彼らの考え方が大きく影響している故の必然なのだとも感じています。日本だと縦のセンターラインに良い選手を置く傾向が強いですが、ブラジルのような"サイドバックに良い選手を置く"文化を日本でも流行らせたいなとは思いますよね。そういう意味でもフットサルに育まれる意味は大きいなと」
 

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