S・ラモスの「故意のイエロー」をUEFAは見逃さず!CL2試合出場停止の前例も…

2019年02月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

ベスト8入りを見据えての”策略”か

試合終了間際にイエローカードを受けたS・ラモス(右)。ファウルを受けたアヤックスのドルベアも引き気味……。 (C) REUTERS/AFLO

 試合後の不用意な一言は、見過ごされなかったようだ。

 レアル・マドリー主将のセルヒオ・ラモスが、チャンピオンズ・リーグ(CL)のアヤックス戦で、故意にイエローカードをもらったとして、UEFA(欧州サッカー連盟)が処分を科すことを明らかにした。英公共放送「BBC」が2月26日に報じている。

 S・ラモスは13日のラウンド・オブ16第1レグに出場。マドリーが2-1と勝利した一戦、終了間際の90分にセンターサークルでキャスパー・ドルベアを倒したプレーで、イエローカードを提示された。

 これにより、S・ラモスは累積警告で第2レグは出場停止となった。だが、このファウルは故意ではないのかという疑問が浮上したのだ。ここで累積警告を消化しておけば、マドリーが勝ち上がった場合、S・ラモスは準々決勝第1レグへの出場が可能となるからだ。

 試合後、報道陣から意図的にカードをもらったのか問われると、S・ラモスは「そうじゃないと言ったらウソになる」と否定しなかった。さらに、「それは頭にあったことだ。サッカーでは、難しい決断をしなければいけないことがある。僕はこう決めたんだ」と続けた。

 この発言はメディアでも取り沙汰され、S・ラモスはその後自身のSNSで「わざとカードをもらってはいない」「故意ではなかった」と強調。だが、スペイン・メディアではS・ラモスがベンチにカードを狙いにいくか尋ねる様子も映像で報じられた。

 こうしたことからUEFAは、S・ラモスの行為が「意図的だった」と判断。処分内容は28日に決定されるという。過去には、故意に警告をもらって2試合の出場停止となった前例があり、これが今回も適用された場合、S・ラモスは準々決勝第1レグには出場できなくなる。

 ミックスゾーンで漏らした言葉がきっかけで、マドリーとS・ラモスは思わぬ事態を迎えるかもしれない。まずはチームが準々決勝に駒を進めることが先決ではあるが、その後も彼らには試練が待ち受けていそうだ。

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