「守備力が足りない」「これが続くならまた交代をさせる」香川真司は好プレー連発もベジクタシュ指揮官は苦言!

2019年02月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

88パーセントのパス成功率を記録した香川

2点に絡む活躍ぶりを披露した香川。そのハイパフォーマンスは数字にも表われていた。 (C) Getty Images

 現地2月25日、トルコのシュペル・リギの第23節が行なわれ、本拠地でフェネルバフチェとの"イスタンブール・ダービー"に臨んだベジクタシュは3点差を守り切れずに3-3のドローゲームを演じた。

 この試合で大きな注目を集めたのが、ベジクタシュ移籍後初先発を飾った香川真司だ。来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場権獲得を目指すうえで決して落とすことのできない重要な一戦で、4-2-3-1のトップ下で起用された日本代表MFは躍動した。

 見せ場は早々にやってくる。10分、敵陣右サイドで味方が得たFKのキッカーを務めた香川は、質の高いボールをエリア内に供給。これがゴール前での混戦を生み、ギョクハンの先制点に繋がった。

 これで勢いに乗った香川は、自陣に下がって、最終ラインと最前線のパイプ役を担い、チームの攻撃を円滑化させる華麗なプレーを披露する。

 そしてチームが1点を加えて迎えた前半終了間際に再び決定的な働きを見せる。アディショナルタイムの2分、ハーフウェーライン付近でボールを受けた香川は、相手の最終ラインが高い位置取りをしていたのを確認するや、その背後にスルーパスを送り込む。これに抜け出したブラク・ユルマズが冷静に決め、前半だけで3点のリードを奪った。
 
 後半は、残留争いの真っ只中にいるフェネルバフチェが猛反撃を開始。その勢いに押されたベジクタシュは、67分までに3失点を浴び、追いつかれてしまう。

 香川も味方からのパスを積極的に引き出そうとするも、前半の動きを見てマークする人数を増やしたフェネルバフチェの守りに手を焼き、決定的な仕事を果たせぬまま、84分にお役御免となった。

 ただ、試合全体のプレー内容は上々だ。データ会社『Opta』が発表している集計によれば、1アシストを記録したこの日の香川は88パーセントのパス成功率を記録し、敵陣でのパス成功率も87パーセントと高い数値をマーク。さらに12回あったデュエルでも7回勝利してチームトップの堂々たる結果を残したのだ。

次ページ指揮官は苦言。香川本人は?

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事