決勝点のベイル、祝福する仲間を振り払うという謎の振る舞い…OBからは「嘆かわしい」との声も

2019年02月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

ゴール後も難しい表情を崩さず。

PKを難なく決め、チームを勝利に導いたベイルだが…。(C)Getty Images

 途中出場の4分後にチームを勝利に導くPKを決めれば、少し大げさに喜んでもおかしくないところだろう。だが、レアル・マドリーのガレス・ベイルは、得点を祝おうとする仲間をその手で振り払った。

 マドリーは2月24日、ラ・リーガ第25節でレバンテを2-1と下した。先制しながらも追いつかれて迎えた78分、カゼミーロが倒されて得たPKをベイルが決めて勝利している。

 だが決勝PKを決めた直後、ベイルは背後から抱きつこうとしたルーカス・バスケスを振り払うと、小走りでセンターサークルに戻る途中も、駆け寄るチームメイトたちと手を合わせはしたものの、難しい表情を崩さなかった。
 
 なぜベイルがこのような態度を取ったかは不明だ。リーグ戦でも直近の5試合で先発出場がわずか1試合という中、ふたたびスタメンから外れたうえ、1枚目の交代カードで使われなかったことへの不満という見方もある。

 いずれにしても、この日のベイルの振る舞いには、ゴールを喜ぼうとする仲間に対してふさわしくないとの声も上がった。スペイン紙『As』によると、OBのプレドラグ・ミヤトビッチは『Carrusel Deportivo』で、ベイルの行動について「嘆かわしい」と述べている。

 しかし、サンチャゴ・ソラーリ監督は、「選手たちは好きなようにゴールを祝うもの。ゴールを決めて、ベイルはロッカールームで喜んでいたよ」と擁護した。

「途中出場してからベイルが見せた怒りは気に入った。ファンタスティックなプレーだった」

 言葉の問題などもあり、ベイルは以前からチーム内で浮いているとの噂や報道が絶えない。最近も、マルセロやティボー・クルトワがピッチ外でのベイルとのコミュニケーションについて不満を述べたばかりだ。

 クリスチアーノ・ロナウドが退団した今シーズン、その代役として期待に見合うパフォーマンスを見せられていないと、ファンからも批判を浴びているベイル。この日見せた苛立ちは、シーズン後の去就にも関係してくるのだろうか。

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