「息子にあんなことを教えた覚えはない!」“股間ジェスチャー”で物議のシメオネに父親がお灸を据える

2019年02月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

UEFAから処分される可能性も

自軍の戦士たちのプレーに触発されて行為に及んだというD・シメオネ。だが、その振る舞いに父親は厳しい言葉を寄せた。 (C) Getty Images

 ディエゴ・シメオネの"過激なジェスチャー"が話題を呼んでいる。

 現地時間2月20日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)ラウンド・オブ16の第1レグで、アトレティコ・マドリーはユベントスを2-0と破った。そんな会心の勝利の後、最も注目を浴びたのは指揮官のD・シメオネだった。

 問題のシーンは78分に起きた。ホセ・ヒメネスが先制弾を叩き込んだ直後、感情を爆発させたD・シメオネは、クルっとスタンド方向を振り返ると、股間に両手を当て、その部分を強調するかのようなパフォーマンスを披露したのである。

 試合直後の会見で当人は、「良くないジェスチャーで、上品ではなかったのは認める」と謝罪したうえで、「ただ、『我々には大きな"タマ"があるんだ』とファンに示すために再びやったんだ。相手チームを侮辱するつもりはなかった」と、ラテン・アメリカにおいて「根性」や「漢気」を表す言葉を用いて行為に及んだ意図を説明。

 さらに23日に開かれた記者会見では、「言い訳も正当化もしない。あの日に不快に感じた人たち、ユベントスに謝りたい。私の選手たちから感じたことではあるが、好ましい表現ではなかった」と、D・シメオネは改めて謝罪をした。
 
 周囲が驚き、本人も「上品ではなかった」と認めるジェスチャーに、父親のカルロス・シメオネさんも愕然としたようである。スペインのラジオ局『Cadena SER』の直撃を受けた闘将の父は、話題のシーンについて次のように述べている。

「私は彼にあんなことを教えていないよ。どこであれを覚えてきたのかも分からない。だから、あれには驚いた。ああいう類のことは違う時にやるものだと思っていた」

 息子にお灸を据えるかのように語ったC・シメオネは、「おかしな感覚が続いたからああなってしまったんだと思う」と釈明もしている。

「そもそも私はクリスチアーノ・ロナウドのゴールパフォーマンスもあまり好きではないんだ。だが、ああいった振る舞いは競争による緊張から解放され、何かが爆発した時に起きるものだから仕方ないと思う。ディエゴのもきっとそうだろう。自分のファンに向けてやったことだし、何も罰されないことを願っているよ」

 なお、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』など複数メディアによれば、D・シメオネの行動を欧州サッカー連盟(UEFA)は問題視しており、ユベントスの本拠地アリアンツ・スタジアムで行なわれる3月15日の第2レグで、ベンチ入り禁止処分を科される可能性が浮上しているという。

 サッカー界屈指のモチベーターとして知られる闘将が不在となれば、アトレティコにとっても大きなダメージとなるだけに、そのジャッジの行方を見守りたい。

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