9.16開幕! チャンピオンズ・リーグ グループステージを大展望

2014年09月13日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

香川の復帰が心強いドルトムントだが…。

 9月16日(火)からスタートするチャンピオンズ・リーグ。ドルトムント対アーセナル、バイエルン対マンチェスター・Cと、いきなり強豪同士がぶつかり合うこの至高の戦いを勝ち抜くのは――。欧州の頂点を目指す激闘を展望する。
 
※『ワールドサッカーダイジェスト(WSD)』2014年9月18日号より一部修正・加筆。
 
――◆――◆――
 
【グループA】
 
 アトレティコ・マドリーとユベントスが他の2チームを総合力で引き離す。とはいえ、A・マドリーはD・コスタが去った前線で、新戦力のマンジュキッチが孤立気味と攻撃に問題を抱え、ユベントスは突然の指揮官交代に伴う組織構築の遅れが懸念されるなど、いずれも盤石とまでは言い難い。油断が生じれば、戦力値で大きく劣るマルメFFはともかく、アビダルら実力者を加えたオリンピアコスに苦戦を強いられる可能性も。
 
【グループB】
 
 欧州一の陣容を誇る王者レアル・マドリーの優位は揺るがない。スアレスが去ったとはいえ、CLを見据えた大型補強で戦力収支をプラスに転じたリバプールも、指揮官が標榜するパスサッカーの浸透度が高まっているだけに、実力を発揮できれば安泰だ。3番手と目されるバーゼルに付け入る隙があるとすれば、4年ぶりの参戦となったそのリバプールが、欧州での経験不足を晒した時か。
【グループC】

 本命不在のこのグループをリードしそうなのが、知将ヴィラス・ボアスの下、ガライら実力者を加えて戦力アップに成功したゼニト。これに続くのがレバークーゼンか。ブンデスリーガの開幕戦でドルトムントを破るなど、ザルツブルクを国内2冠に導いたシュミット監督の招聘が早くも功を奏している。主力を大量に放出したベンフィカ、ハメスとファルカオの両エースを失い戦力を大きく落としたモナコは、苦戦が必至だろう。
 
【グループD】
 
 アーセナルが頭一つ抜けているか。ジルーが怪我で離脱した前線にウェルベックを補填し、A・サンチェスも本領を発揮しつつある。陣容に穴らしい穴はなく、よほどのことがない限り2位以内には入るだろう。対抗馬と目されるドルトムントは、レバンドフスキ退団の影響が大きく、完成度を落としている。クロップのサッカーを知り尽くした香川の復帰は心強いとはいえ、このまま試行錯誤が長引けば、プランデッリ政権が発足したガラタサライ、若手有望株が揃うアンデルレヒトに不覚を取っても……。
 
【CL第1節の対戦カード】
9月16日
[グループA]
オリンピアコス 対 A・マドリー
ユベントス 対 マルメFF

[グループB]
リバプール 対 ルドゴレツ
R・マドリー 対 バーゼル

[グループC]
モナコ 対 レバークーゼン
ベンフィカ 対 ゼニト

[グループD]
ガラタサライ 対 アンデルレヒト
ドルトムント 対 アーセナル

次ページポジティブな雰囲気に満ち溢れるバルサ。

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