S・ラモスが“退場王”に…まさかの敗戦を喫したジローナ戦で5大リーグ最多の不名誉記録を樹立

2019年02月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

マドリーの歴史でも断トツトップの退場数

試合終了間際に2枚目のイエローカードを提示されて退場となったS・ラモス。通算回数で5大リーグ歴代トップとなった。 (C) REUTERS/AFLO

 レアル・マドリーのキャプテンが不名誉な記録を作ってしまった。

 現地時間2月17日に行なわれたラ・リーガ第24節で、本拠地サンティアゴ・ベルナベウにジローナを迎え入れたマドリーは、25分にカゼミーロのゴールで幸先よく先制するも、追加点を奪えずにいると、65分と75分に失点して1-2の逆転負けを喫した。

 前節にアトレティコとのマドリード・ダービーに勝利してラ・リーガ制覇への望みを繋いでいたマドリーだっただけに、残留争いの真っ只中にいるジローナに本拠地で敗れるのは痛恨の極みと言える。

 そんな一戦で不名誉な記録を打ち立ててしまったのが、スペイン代表DFのセルヒオ・ラモスだ。

 64分に自陣ペナルティーエリア内でハンドを犯し、同点弾に繋がるPKを与えて警告を受けていたS・ラモスは、終了間際の90分にオーバーヘッドを試みた際に蹴り上げた足が相手選手の顔面をかすめると、これが危険行為とみなされ、2枚目のイエローカードを受けて退場を告げられた。
 

 15年に及ぶキャリアでS・ラモスが公式戦で退場を命じられるのは通算25回目。スペイン紙『Marca』などによれば、そのうちの20回はラ・リーガで言い渡されており、国内リーグでの退場回数は、リーグ・アンで通算19回を記録していたフランス人DFシリル・ロールの記録を塗り替え、欧州5大リーグで史上最多となった。

 マドリーにおける歴史を見ても、S・ラモスの退場回数は、次に退場数が多いフェルナンド・イエロ(12回)やグティ(10回)を大きく上回っている。

 2月13日のチャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント1回戦の第1レグのアヤックス戦でも退場となり、それが警告カードの枚数消化を狙った故意によるものではないか? という疑いもかけられているS・ラモス。それだけに今回の退場については『Marca』も次のように報じている。

「ジローナ戦の愚行によりS・ラモスは次節のレバンテ戦は出られなくなる。ただ、あくまで今回の警告による退場であるため欠場は1試合だけだ。つまり26節に本拠地で行なわれるバルセロナとのエル・クラシコには出場できる」

 欧州屈指のDFであるS・ラモスだが、今回の一件で、ファンの間では"退場王"とも卑下されてしまっているようだ……。なお、以下は、5大リーグ別の退場記録保持者たちだ。

ラ・リーガ:セルヒオ・ラモス(20)
リーグ・アン:シリル・ロール(19)
セリエA:パオロ・モンテーロ(16)
プレミアリーグ:ダンカン・ファーガソン、リチャード・ダン、パトリック・ヴィエラ(8)
ブンデスリーガ:イェンス・ノボトニー(8)

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