新・タイ代表三銃士を直撃!! スーパーサイヤ人に変貌したチャナティップにイメチェンを決意させたのは?

2019年02月17日 佐々木裕介

チャナティップの活躍を目の当たりにしてJリーグ挑戦を決意したティティパン

今季もタイ代表の3人の選手がJ1の舞台でプレーする。左からティーラトン、チャナティップ、ティティパン。写真:茂木あきら、山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 新シーズンの幕開けを告げる「2019Jリーグキックオフカンファレンス」の会場は、開幕が待ち切れない業界関係者が大挙して混沌としていた。筆者もご多分に漏れず、新たなシーズンの香りを嗅ごうと足を運んだ。
 
 取材のおもな目的は、昨年Jリーグベストイレブンを受賞したチャナティップをはじめ、アジアカップでも活躍したタイ代表選手3名から話を聞き出すことだ。この日、前記の大盛況で長蛇の列を成したクラブブースを眺めたじろいでいたところを、各所属クラブ好意のもと、単独取材が許される。幸先の良いシーズン滑り出しに安堵した。
 
 ティーラシンが契約満了となり所属元へ戻ったものの、新たにタイ代表MFのティティパンが大分トリニータへ加入。リニューアルされた"新・タイ代表三銃士"に今季へ向けた抱負を聞かせてもらった。


――◆――◆――
 
ティティパン・プアンチャン(大分トリニータ/MF)
 
――タイでは多くの強豪クラブを渡り歩いたあなたが、6年ぶりにJ1へ復帰した大分でプレーすることを選びました。どのような移籍経緯があったのでしょうか?
 
「自らが成長できる環境というのが一番重要でした。3シーズンでJ3からJ1まで駆け上がってきた実状を聞いて、このチームでなら、さらに成長できるだろうと決心しました」
 
――今回の移籍には、チャナティップ選手の存在が影響したとか?
 
「Jリーグでプレーすることは私にとっての夢でしたが、成功する自信が持てていなかったんです。そこに同い年で仲の良いチャナティップがJリーグで活躍しているのを目の当たりにしたことで"自分も挑戦してみたい"と強く思えるようになり、また心境の変化にも彼が影響したことは事実です」
 
――背番号は「44」。何か思い入れはあるのですか?
 
「今までも付けることが多かった私のラッキーナンバーである"8"にこだわりを持っているのですが、すでに埋まっていたんです。ならば足して"8"になるこの番号をと、自ら選択しました」
 
――闘志あふれるプレースタイルとは似つかわしくない童顔。そのギャップに女性ファンからの人気も高まりそうな気がします。
 
「それはとても嬉しいですが、ピッチでのプレーに集中させてください(恥笑)。自分らしいプレーでチームに貢献できるよう頑張ります」
 

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