【鹿島】優磨やセルジーニョのライバルに!? U-22代表候補の上田綺世が特別指定選手に

2019年02月15日 サッカーダイジェスト編集部

「僕も父を喜ばせるようなプレーをしたかった」

鹿島の特別指定選手に承認された上田。東京五輪世代でも注目のストライカーだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 2月15日、J1の鹿島アントラーズは法政大のFW上田綺世(2年)を特別指定選手として受け入れることを発表した。すでに2021年シーズンに鹿島への加入が内定している上田は、今季は在学のままJリーグの公式戦などに出場が可能となった。
 
 東京五輪世代の注目株としても期待を集める上田は、中学時代は鹿島ノルテJrユースに所属。その後は鹿島学園高、法政大へと進学し、現在に至る。
 
 将来を嘱望されている逸材だ。50メートルを5秒台で走るスピードと類まれな跳躍力を武器に、ストライカーとして評価を高めてきた。高校卒業後にプロ入りは果たせなかったが、法政大では1年次から出場機会を掴み、17年12月にはまるで縁がなかった世代別代表にも呼ばれるようになる。昨年にはU-21代表に定着し、8月のアジア大会では6試合で3ゴールを奪い、11月のドバイカップでは大会得点王(4ゴール)とMVPの2冠に輝いた。
 
 国際舞台でも結果を出し、確かな自信と手応えを得て、着実に成長中の上田がサッカーを始めたのは、小学1年生の時。当時、サッカーをやろうか迷っていたが、社会人チームでプレーする父・晃氏の試合を見て、決心が固まったという。
 
「その試合で父がハットトリックしたんです。点を取って喜んでいる姿を見て、僕も嬉しかったし、僕も父を喜ばせるようなプレーをしたかった」
 
 見ている人を魅了したり、感動させる――それは、上田がサッカーをするうえで特別に大事にしていることかもしれない。
 
 その手段のひとつが、ゴールだ。「得点能力だけは誰にも負けたくない」と豪語する20歳の若武者は、大学と世代別代表に加え、J1の強豪クラブ鹿島と活躍の場を広げた。鈴木優磨やセルジーニョ、伊藤翔ら実力者たちから多くを吸収し、さらなるステップアップを目指して、プロの舞台でも貪欲にゴールを狙い続ける。

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