中島翔哉が推定市場価格で堂々トップ! カタール・リーグの最新“助っ人”事情を追う

2019年02月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

シャビ、スナイデル、エトーが「三大巨星」

左上から時計回りに中島、シャビ、エトー、スナイデル。カタール・スターリーグ助っ人陣の豪華絢爛ぶりは、いまだアジアで随一だ。(C)Getty Images,REUTERS/AFLO

 日本代表MF中島翔哉の電撃参戦で、俄然注目を集めているのがカタール・スターリーグだ。2018-19シーズンはアジアカップによる中断期間を経て、およそ2か月ぶりに今週末から再開される。

 リーグに所属するのは全12クラブと少ない。ホーム&アウェーでそれぞれ2試合ずつ対戦するレギュレーションで、各クラブはシーズンで34節を戦う。今シーズンはここまで15節を消化し、首位アル・サッドを2位のアル・ドゥハイルが勝点2差で追う展開。3位以下は水を開けられており、覇権争いは2強によるマッチレースの様相を呈している。

 通算優勝回数ではアル・サッドが13回で史上最多で、アル・ドゥハイルは前クラブ名のレフウィヤ時代を含めて6回にとどまる。しかしこの6回はすべて過去10年の間に飾った優勝で、その期間にアル・サッドがリーグ制覇したのはわずか1回だけ。目下、アル・ドゥハイルはリーグ2連覇中と最盛期を迎えている。

 
 オイルマネーで活況を呈してきたスターリーグ。では、現在の"助っ人"事情はどうなっているのか。簡単に紹介しておこう。

 まず、リーグ自体の外国籍枠はこうだ。各クラブは9人まで外国籍選手を保有できるが、登録できるのは5人まで。そのうち、AFC(アジア・サッカー連盟)以外の選手は4人までで、さらにそのなかの1名はUAFA(アラブ・サッカー協会)の選手でなければならない。ここがいかにもアラブ圏の国らしくユニークだろう。例えばイラク代表選手をふたり抱えたければ、AFCとUAFAの2枠を使ってもいいということだ。

 カタール国内で三大巨星と位置付けられているのが、シャビ(アル・サッド)、ヴェスレイ・スナイデル(アル・ガラファ)、そしてサミュエル・エトー(カタールSC)のトリオだ。いずれも30代半ばから後半と年齢は高いが、現在もシーズンを通してフル稼働しており、チームの中軸を担っている。ほかにもガビ(アル・サッド)、ナイジェル・デヨング(アル・アハリ)、ラシーナ・トラオーレ(カタールSC)など、欧州で実績を積んだ名手たちが集う。

 アル・ドゥハイルにおいて、中島はもちろんAFC枠。ほかにはベルギー人FWエジミウソン・ジュニオール、ブラジル人DFルーカス・メンデス、エジプト代表FWユセフ・エル=アラビ、そして同じく今冬に入団したモロッコ代表DFメディ・ベナティアの4人が籍を置いている。現在怪我のため長期離脱中で、中島の加入によって登録外となった韓国代表MFナム・テヒは、シーズン終了後のアル・サッド入団が決定済みだ。

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