「公式戦20戦で完封17回!」鉄壁すぎるイラン守備網を森保ジャパンは崩せるのか?|アジア杯

2019年01月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

過去の対戦は日本の「5勝5分け6敗/18得点・19失点」とほぼ互角

イランの堅牢を最後尾で支えるのがGKベイランバンド(左)だ。今大会はオマーン戦でPKを止めるなど、5戦連続でクリーンシートを達成中。(C)AFC

 いよいよ日本時間の今夜11時にキックオフされるアジアカップ準決勝、日本代表vsイラン代表の大一番。ここまで5試合すべてが1点差勝利で苦戦続きの森保ジャパンに対して、ペルシャの雄は12得点・無失点と圧倒的な内容で勝ち進んできた。下馬評ではイラン有利の声が若干上回っている。

 そんななか、AFC(アジア・サッカー連盟)の公式サイトが両チームの対戦をデータを基にしてプレビューしている。まず強調しているのが、イランの"クリーンシート・レコード"だ。

「カルロス・ケイロス(監督)が率いるイランは、5戦無失点で準決勝に駒を進めてきた。これはアジアカップの歴史でも過去に3チームしか例がない快挙だ。さらに守護神であるアリレザ・ベイランバンドの記録がもっと素晴らしい。(所属クラブの)ペルセポリスが誇るシュートストッパーは、A代表におけるここ20試合の公式戦で、たった4ゴールしか奪われていない。しかもそのうち17試合がクリーンシートというのだから驚きだ。ゴールを奪われたのは(ロシア・ワールドカップ本大会の)スペイン、ポルトガル、(同アジア予選の)シリアのみである」

 まさに鉄壁のイラン守備網。ロシア・ワールドカップではグループリーグ敗退に終わったものの、スペイン、ポルトガルを相手に丁々発止の攻防戦を演じ、ベイランバンドはクリスチアーノ・ロナウドのPKを阻止するなど奮迅の働きを見せた。高さと強さに加えて、ハイレベルな連動性を有し、最後の砦にはアジア最強GKが立ちはだかる。自慢のリスタートを含めて、森保ジャパンはいかにしてこの堅陣を打破するのか。

 
 ちなみに日本の「5戦連続での1点差勝ち」は、AFC公式によると「アジアカップでは初の事例」だという。

 対戦成績は日本から見て、5勝5分け6敗(18得点・19失点)だ。最後の対戦は2015年10月の親善試合で1-1のドロー。ただ公式戦となると2005年6月のドイツ・ワールドカップ予選まで遡り、日本がホームで2-1の勝利を挙げている。アジアカップでの対戦は少なく、こちらは日本開催だった1992大会が最後。準決勝でキングカズ、三浦知良のゴールで日本が1-0の快勝を収めた。
 

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