いわきFCから世界へ“羽ばたく”。青森山田高のバスケス・バイロンが新体制発表会で決意表明!!

2019年01月28日 平野貴也

バスケスがいわきFCを選んだ理由は?

フィジカルと技術の向上を誓ったバスケスはルーキーイヤーから活躍を見せられるか。写真:平野貴也

 独特のドリブルで右サイドを切り裂き、高校日本一の立役者となった青森山田高のMFバスケス・バイロン(3年)が、新たな世界での躍進を誓った。

 2019年シーズンに東北社会人リーグ1部に参加する、いわきFCが27日に新体制発表会を行なった。新加入選手の中で注目されたのは、青森山田の主力として今冬の高校サッカー選手権大会で優勝に貢献したバスケスだ。

 ファン、サポーター向けのライブ配信も行なわれた発表会に、背番号18のユニホームを着て登壇。「最後に日本一を取って、いわきFCに来られて良かった。(進路は)自分で決めた道なので(ここから)羽ばたきます」と力強く宣言した。

 高校選抜候補の活動を1日早く切り上げて、この日、初めてチームに合流したバスケスは「初対面の人が多くて不安もあったけど、みんなが温かく受け入れてくれた」と笑顔を見せた。

 進路にいわきFCを選んだ理由を聞かれると、「最初はJリーグに行きたかったけど、自分はチリ国籍。外国籍選手であれば、即戦力でなければ厳しく、自分にはそれだけの力がなかった。その中で、最初に自分に目を向けてくれたのが、いわきFC。世界で戦っていくための環境が整っていることが一番の理由」と明かした。

 高卒で社会人リーグへ飛び込むことになった。加入1年目から公式戦出場を目指すべく、フィジカルの強化に注力するつもりだという。海外基準のスピードとパワーを身に付け、一番の武器であるドリブルの破壊力向上を目論む。

 バスケスは「フィジカルを鍛えて、技術ももっと磨く。そうすれば、もっと相手を抜けるし、片腕で(競り合う相手のけん制を)抑えられる。もっとサッカーが楽しくなると思う」と成長曲線を思い描いた。

 バスケスが加入するいわきFCは、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の翌年である2012年に創設。「アンダーアーマー」ブランドの日本における代理店であるドーム社が2015年に運営に本格参入して以来、注目を集めている新興チームだ。

次ページ青森山田で培った素早い攻守の切り替えはいわきFCで生かせるのか?

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事