【秘蔵写真館】若き日のアギーレ日本代表監督――1986年メキシコ・ワールドカップ

2014年09月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

メキシコの闘将は現役時代も常にチームの頼れるリーダーだった。

クラブ、代表で実績を積み重ねて、今夏に日本代表監督に就任したメキシコ人指揮官。現役時代から、指導者としての資質を備えていたようだ。 (C) Getty Images

 日本代表の監督に就任したメキシコ人のハビエル・アギーレ監督。9月5日の初陣(ウルグアイ戦)を明日に控え、いよいよ初采配のお披露目の時が近づいてきている。
 
 さてそんなアギーレ監督、1995年に母国メキシコのクラブ、アトランテで監督としてのキャリアをスタートさせ、パチューカを経て2001年にメキシコ代表監督に就任。02年日韓ワールドカップでベスト16の結果を残した後、スペインに渡ってオサスナ、アトレティコ・マドリーを率い、09年に母国代表監督に返り咲いた。10年南アフリカW杯(結果はベスト16)の後、スペインに戻ってサラゴサ、エスパニョールの指揮を執り、今夏、日本代表監督に就任した――。
 
 という指導者としてのキャリアは、監督就任後からたびたび紹介されているので、すでに周知の通りだが、選手としてもアギーレ監督は確固たる実績を残している。58年12月1日にメキシコシティに生まれ、78年にクラブ・アメリカでプロデビューし、アグレッシブなMFとして活躍。80年に当時隆盛を極めていたアメリカ・北米リーグ(NASL)のロサンゼルス・アズテックスでプレーした後、クラブ・アメリカに戻り、83-84シーズンにリーグ優勝を飾った。
 
 翌シーズンよりアトランテに新天地を求め、ここで2シーズンを過ごしてから、スペインに渡ってオサスナの一員となる。始まった欧州での挑戦は、しかし加入して間もない86年10月に右足を複数か所骨折する重傷を負って頓挫、1シーズンでメキシコに帰国し、93年までグアダラハラ(チバス)でプレーして現役のキャリアを終えた。
 
 代表選手としては、79年に自国で開催されたユニバーシアードに出場し、当時は公開競技だったサッカーで優勝を飾った。83年3月15日のコスタリカ戦でA代表デビューを果たし、以降は主力としてキャップ数を増やしていく。明るい性格でチームのムードメーカーであり、当時のキャプテンだったトーマス・ボイを支える副リーダーとしても、チームに大いに貢献した。

次ページ自国開催のW杯で悔いの残る結末…そしてこれが最後の挑戦に。

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