【サウジアラビア戦の予想スタメン】ポイントは負傷明けの大迫の起用法。相手守備陣の特長を考えればCFは武藤か|アジア杯

2019年01月21日 本田健介(サッカーダイジェスト)

大迫は冒頭15分公開の前日練習で元気な姿を見せる

サウジアラビア戦の予想スタメン。焦点はCF。武藤と大迫、どちらを起用するか?

 UAEで開催されているアジアカップで、グループリーグを3連勝で突破した日本は、1月21日に決勝トーナメント1回戦でサウジアラビアと対戦する。「本当のアジアカップが始まるなという気持ちです。ここからはひとつのミスが命取りになります。予選では途中でカバーできる可能性はありましたが、次からはそれがないですし、もっと痺れる試合が多くはなるはずです」と吉田麻也が語ったように、負ければ終わりの一発勝負はシビアな戦いになるだろう。
 
 対戦するサウジアラビアは最終戦でカタールに敗れ、グループEを2位で突破したが、スピーディーな攻撃が魅力で、一筋縄ではいかない相手だ。 
 
 吉田は「組織的にしっかりしているし、前線のスピードのある良い選手がたくさんいて、裏からの飛び出しは彼らの特長です。カタール戦でもポストプレーヤーよりも裏へ抜ける選手を置いて、スピードで勝負してくるというのが多く見られたので、そこは警戒しなくてはいけないと感じます」と語り、「相手のカウンターを受けないようにしっかり攻め切ること、また悪い形でボールを失わないことが大事になる」とポイントを挙げた。
 
 日本はグループリーグ第3戦のウズベキスタン戦では、それまで出場機会に恵まれずにいた選手たちを多く起用したが、サウジアラビア戦ではいわゆる"レギュラー陣"を再び先発に戻すはずだ。
 
 そのなかで大きなポイントとなるのは、右臀部の負傷でオマーン戦とウズベキスタン戦を欠場した大迫勇也のコンディションだ。冒頭15分が公開された前日練習ではランニングやボール回しなど、チームメイト同じメニューをこなし、「状態は上がっています。今日の練習を見て、どういう状態なのかをメディカルと話して考えたいです」と森保監督は説明した。ただ、無理はさせられないだろう。
 
 さらに「前には強いですが、オフサイドトラップをかけてきたり、マークを外す場面がある」と南野拓実が話したサウジアラビア守備陣の特長を考えると、スピードがあり、ウズベキスタン戦でゴールを決めて調子を上げている武藤嘉紀をスタメンで起用し、大迫は切り札として活用する選択肢のほうが現実的に映る。ちなみに大迫は前日練習後のミックスゾーンでは記者陣の前で足を止めずにバスに乗り込んだ。
 

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