【セルジオ越後】”2軍同士”のゲーム内容。良かったのは「主力の休養」くらいだ

2019年01月18日 連載・コラム

相手も主力メンバーでなかったことを忘れてはいけない

コンディションが整っていないのか、乾の動きにはキレがなかった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 日本がアジアカップのグループリーグ第3戦でウズベキスタンに2-1で勝利し、3連勝を飾った。ただ、お互いに決勝トーナメント進出を決めてメンバーを落とした試合は、あくまで「2軍同士」のゲームだったという印象だね。
 
 日本は40分に先制されたけど、槙野と三浦が14番のショムドロフひとりに簡単にやられたのは、今後へ向けて不安材料だ。34分の反転シュートや81分の決定機をモノに出来なかった北川も、日本代表ではまだ力を発揮できていよね。
 
 一番心配なのは乾だ。試合から遠ざかってコンディションが良くないのか、81分に途中交代した。90分は持たなかったんだ。2ゴールを決めたロシア・ワールドカップのキレはなかったよ。

 結果として逆転できたのは、青山と塩谷のベテランボランチコンビのおかげじゃないかな。この先発11人で公式戦に臨んだのは初めてだろうけど、中盤で上手くゲームをコントロールしていた。室屋のクロスから武藤のヘディングで同点にした後、58分に塩谷は強烈なミドルシュートで逆転ゴールも決めたね。
 
 スピードを活かしたドリブルで右サイドからチャンスに絡んだ伊東も悪くなかったけど、相手も主力メンバーではなかったことを忘れてはいけない。本来であれば、彼がマッチアップする左サイドバックには13番のゾテエフが出ていたはずだ。

次ページあくまで「主力の休養」がテーマ。本番はここから

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