「バルサの試合が観たかったんだろ? わかるわ」 負け試合の途中で帰ったベイルに痛烈バッシング!

2019年01月08日 山本美智子

スタンドではなくVIPルームでモニター観戦

負け試合の途中にスタジアムを後にしたベイル。最後まで観戦することが義務付けられてはいないとはいえ…。(C)Getty Images

 レアル・マドリーがホームでレアル・ソシエダと対戦し、0-2で敗れたラ・リーガ18節で、ガレス・ベイルが試合終了を待たずに一足早く帰ったことが報じられ、メディアやファンから一斉にバッシングを受けている。

 TVのサッカー番組『EL CHIRINGUITO』のカメラが、ベイルがみずから車を運転し、サンティアゴ・ベルナベウから出ていく姿を撮影したのは、ソシエダ戦でスコアが0-2になる前の78分頃。チームが1点のビハインドを跳ね返そうと戦っているときだった。

 番組内でこの映像を見たあるマドリー番の記者は、「怪我でベンチに入ってなかったとはいえ、クラブへの愛情が微塵も感じられない。仲間が必死に1点を追いかけて戦い、ファンのだれもが同点に追いつくことを信じて声援を送る中、ひとりスタジアムを後にするなんて」と激怒していた。

 試合中にベイルが帰った理由は明かされていない。そのため、スポーツ紙のサイトで扱われているこの記事の書き込み欄は、「真の世界王者であるバルサの試合(ヘタフェ戦)を観たくて帰ったんだろ? わかるわ」など、皮肉たっぷりのコメントで埋まっている。
 
 たしかにマドリーの負傷選手は、スタジアムで最後まで試合を観ることを義務付けられてはいない。だが、高額な移籍金でやって来たプレーヤーが、苦しんでいるチームを見捨てて途中で帰るという行為は、主力選手としての責任感に欠けるとの意見が圧倒的だ。

 さらに『MUNDO DEPORTIVO』紙によれば、ベイルはスタンドではなく、スタジアム内にあるVIPルームのモニターで試合を観戦していたという。

 同紙は、「まるで、ピッチに近づくには特別な努力がいるかのように、ベイルは友人とともにスタジアム内のVIP席で試合を観戦していた。ソラーリ監督主演のホラー映画を見るかのごとく、ビッグスクリーンのモニターで」と詳細に報じ、途中でスタジアムを離れた行為について「スキャンダラス」と表現している。

 今日の負けは自分とは無関係――。そう考えているととられても致し方ない今回の行動により、ベイルがマドリーのロッカールームにも、スペインの生活にも馴染んでいないことが改めて、各メディアで指摘されている。

 在籍6年目で、スペイン語が理解できるにもかかわらず、公の場ではいまも英語しか使わないこと、普段はほとんどサッカーを観ることがなく、それよりもゴルフを観る方が好きなことなどが伝えられ、さらにあるメディアは、その怪我の多さを痛烈に批判。「今回のベイルの負傷は、入団以来23回目。ウェールズから来たアタッカーは"ガラス製"だった」などと報じている。

文●山本美智子(フリーランス)
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