パリSGが獲得レースに参戦! バルサらが狙うオランダ代表の若き逸材ふたりを195億円で“2枚獲り”か?

2019年01月05日 山本美智子

パリSGには契約解除金を満額支払う準備も。

かねてからバルサが熱視線を送ってきたデヨング(左)とデリフト(右)。アヤックスの若き逸材はどこへ向かうのか。(C)Getty Images

 パリ・サンジェルマンが、オランダのアヤックスに所属する21歳のMFフレンキー・デヨングと19歳のCBマタイス・デリフトの獲得に乗り出した。「以前からふたりの獲得を狙っていたバルセロナにとっては非常に難しい状況になった」と、スペイン紙『Marca』が伝えている。

 現在、多くのビッグクラブから注目されているこのオランダ代表の逸材ふたりだが、『Marca』紙によれば、パリSGはアヤックスに対し、市場価格を軽く上回るビッグオファーを提示する準備があるという。

 アヤックスは、デヨングとデリフトの契約解除金を、ともに7500万ユーロ(約97億5000万円)に設定。つまり、ふたり合わせて1億5000万ユーロ(約195億円)となるが、パリSGはこれを受け入れ、満額支払うだろうと『Marca』紙は報じている。
 
 また同紙は、デヨングとデリフトの獲得に関して、バルサの唯一のライバルになるだろうと思われていたマンチェスター・シティが、パリSGが争奪戦に加わった直後にオファーを取り下げたとも報じている。

 UEFAが定めるファイナンシャルフェアプレーに反しているのでは? と欧州のビッグクラブはパリSGの動きを注視しているが、彼らに金銭面で対抗できるのはシティくらい。そのシティが争奪戦から撤退したことで、今後はバルサとパリSGの一騎打ちになりそうな情勢だ。

 経済力ではとても太刀打ちできないバルサにとっての数少ない希望のひとつが、デヨングの父親の存在だ。過去に「そう遠くない将来、息子は95%の確率でアヤックスを出て行く。バルサが最高のオプションだ」とコメントしていただけに、その言葉を信じて交渉を優位に進めたいところだろう。

 19歳ながらアヤックスでキャプテンを務めるデリフトについては、代理人のミーノ・ライオラ氏が年俸1100万ユーロ(14億3000万円)を要求してきたため、交渉は停滞しているという状況だ。

 移籍マーケットでの存在感が増す一方のデヨングとデリフト。彼らの才能に惚れ込むバルサとパリSGを中心としたビッグクラブの、今後の動向から目が離せない。

文●山本美智子(フリーランス)
 
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