【ラ・リーガ冬の通信簿|バレンシア編】深刻な貧打に喘いで大きく期待を裏切る! 夏の大型補強も実らず…

2019年01月05日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

リーグワーストの得点力…

バレンシアは前半戦わずか4勝に終わる。17試合で15ゴールの得点力が課題だ。(C)Getty Images

【成績】
ラ・リーガ|10位/4勝10分け3敗/15得点・14失点
チャンピオンズ・リーグ|グループH3位(グループステージ敗退)/2勝2分け2敗/6得点・6失点

前半戦のチームパフォーマンス…20点

――◆―――◆――

 開幕前、マルセリーノ・ガルシア・トラル監督の主導で大型補強を敢行しながら、まさかの下位に低迷。15節から3戦負けなし(1勝2分け)で10位まで浮上したとはいえ、前半戦でもっとも失望の大きかったチームのひとつと言っていいだろう。

 なかでもケビン・ガメイロとミチ・バチュアイを獲得し、戦力を増強したはずの前線が、リーグワーストタイの15ゴールと深刻な貧打に喘いでいるのは、なんとも皮肉だ。リーグ最多タイの10引き分けが、勝ちきれないチーム状況を如実に表わしている。
 ロシアW杯で4ゴールを挙げたデニス・チェリシェフも精彩を欠き、新戦力で及第点を与えられるのは、主戦場ではない右SBで奮闘するダニエル・ヴァスくらいか。

 たしかにリーグ3位の14失点と堅守は健在で、きっかけさえ掴めば急浮上する可能性はある。ただ、全権監督として振る舞う指揮官への風当たりが、成績不振で強まっているのも事実。規律をモットーとするマルセリーノだけに、求心力の低下は命取りになりかねない。

※『ワールドサッカーダイジェスト2019.01.03号』より加筆・修正
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