【ラ・リーガ冬の通信簿|アラベス編】ハイプレスを武器に大躍進を見せ「前半戦のベストチーム」に!

2019年01月05日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

アディショナルタイムに計5ゴールを奪う!

下馬評を覆して台風の目になっているアラベス。欧州カップ戦の出場権獲得が現実味を帯びる。(C)Getty Images

【成績】
ラ・リーガ|5位/8勝4分け5敗/19得点・17失点

前半戦のチームパフォーマンス…100点

――◆―――◆――

 シーズン前は残留が関の山と目されていたが、ここまで5位と大躍進を見せている。

 ハイプレスでボールを奪うと、ホナタン・カレリとルベン・ソブリーノ(あるいはボルハ・バストン)の2トップにシンプルに展開。そこにホニやイバイ・ゴメスら2列目が絡んで、素早いコンビネーションからフィニッシュにつなげる。単純明快ながら、すべての選手がボールに食らいつく、実にインテンシティーの高いサッカーは、簡単に真似ができるものでもない。

 最終ラインもビクトール・ラグアルディアを中心に身体を張り、仮に突破を許しても守護神フェルナンド・パチェコが文字通り最後の砦として立ちはだかる。

 95分のゴールで勝利したレアル・マドリー戦に象徴されるように、最後まで諦めない姿勢も称賛に値する。ここまでアディショナルタイムに奪ったゴールは5点もある。

 中盤の展開力の乏しさは否めず、必然的に守備に追われる時間は長くなる。しかし、そうした弱点を織り込み済みでハイプレス戦術を徹底し、上位へと導いたアベラルド監督の手腕が、なおのこと引き立つのだ。

 ※『ワールドサッカーダイジェスト2019.01.03号』より加筆・修正
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