プリシッチ移籍金は「トーレス超え」のチェルシー歴代3位! ドルトムントの売却ランクでも…

2019年01月02日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

日本円にすると約83億2000万円という巨額だ。

来シーズンからのチェルシー加入が決定したプリシッチ。(C)Getty Images

 現地時間1月2日にドルトムントとチェルシーは、アメリカ代表MFのクリスティアン・プリシッチの完全移籍で合意したことを発表。今シーズン終了まではドルトムントにレンタルで残り、来シーズンからチェルシーに加入する。
 
 移籍金はポンド建てだと5760万ポンド、ユーロ建てだと6400万ユーロで、日本円にすると約83億2000万円という巨額だ。チェルシー以外にもリバプールやマンチェスター・U、R・マドリー、ユベントスなどが興味を示していた人気銘柄とはいえ、まだプロキャリアが4年の20歳にこれだけの値が付くとは、昨今の移籍金バブルを象徴するディールと言っていいだろう。
 
 このプリシッチの移籍金は、チェルシーが獲得した中だと史上3番目。18年夏にGK史上最高額で加入したケパ・アリサバラガ、17年夏のアルバロ・モラタには及ばないが、11年1月に加わったフェルナンド・トーレス(現サガン鳥栖)を超えている。
 
【チェルシーの歴代投資額トップ5】
1位ケパ・アリサバラガ:8000万ユーロ(18-19夏/←A・ビルバオ)
2位アルバロ・モラタ:6600万ユーロ(17-18夏/←R・マドリー)
3位クリスティアン・プリシッチ:6400万ユーロ(18-19冬/←ドルトムント)
4位フェルナンド・トーレス:5850万ユーロ(10-11冬/←リバプール)
5位ジョルジーニョ:5700万ユーロ(18-19夏/←ナポリ)
 
 ちなみに、ドルトムントが売却した中だと、17年夏にバルセロナ移籍を強行したウスマンヌ・デンベレに次ぐ史上2番目に高い数字だ。プリシッチとの契約は2020年6月までだったため、2019年は契約延長か売却かを迫られるタイミング。本人の希望に加え、チェルシーからほぼ希望通りの額が提示され決断を下した格好だ。
 
【ドルトムントの歴代売却額トップ5】
1位ウスマンヌ・デンベレ:1億1500万ユーロ(17-18夏/→バルセロナ)
2位クリスティアン・プリシッチ:6400万ユーロ(18-19冬/→チェルシー)
3位ピエール=エメリク・オーバメヤン:6375万ユーロ(17-18冬/→アーセナル)
4位ヘンリク・ムヒタリアン:4200万ユーロ(16-17夏/→マンチェスター・U)
5位マリオ・ゲッツェ:3700万ユーロ(13-14夏/→バイエルン)
 
 もちろん移籍金は新天地でのパフォーマンスを保証するものではなく、チェルシーのトップ5でも額を考えるとモラタとF・トーレスは"期待外れ"の部類に入るし、ゲッツェもバイエルンで思ったように活躍できず3年後にドルトムントへ出戻っている。
 
 はたしてプリシッチは、移籍金に見合う働きを見せられるか。今シーズン後半戦はドルトムントで、そして来シーズンからはチェルシーでその真価が問われる。
 
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