「地に足を付けて謙虚にやりたい」
アジアカップのメンバーに選ばれた守田。モチベーションは高い。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
年明け1月にアジアカップを控える日本代表は、12月26日から国内合宿をスタート。初日はランニングやボール回しなどで汗を流した。
4年前のアジアカップはベスト8でPK戦の末にUAEに敗れた日本にとって、今大会の目標は覇権奪回となる。もっとも過去にアジアカップを経験したメンバーは6人のみと、森保一監督が選出した23人はフレッシュな顔ぶれとなった。
そのなかで特に経験が浅いのが、今季大卒ルーキーながら川崎でボランチのレギュラーに定着し、リーグ連覇に貢献した守田英正だろう。9月のコスタリカ戦でA代表デビューした俊英は、10月シリーズは怪我もあって選外となったが、11月のキルギス戦にフル出場してアピール。滑り込みでメンバー入りを果たした。
もっとも本人は浮かれることなく、「地に足を付けて謙虚にやりたいです」と慎重だ。
守田の持ち味と言えばボール奪取力や粘り強い対応など、どちらかと言えばディフェンス面にあるが、川崎では展開力や豊富な運動量を活かしたフリーランなど攻撃面で大きく成長。攻守に貢献できるボランチになりつつあるが、もっとも評価されるべきは周囲に合わせることのできる"適応力"だろう。
「自分としての明確なスタイルがない分、周りに順応するのは好きというか、やれる部分だと思います。それは川崎でも代表でも変わりません」
川崎ではJリーグきってのプレーメーカーである中村憲剛や大島僚太とともにプレーすることで大きく能力を伸ばした。それだけに代表という新たなステージで能力の高い選手たちに囲まれた時、今度はどんな進化を見せるのか楽しみでならない。