スールシャール新体制のマンU、気になる初陣をどう戦うか? 注目ポイントはやはり…

2018年12月22日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ポグバの起用法に注目だ。

(C) SOCCER DIGEST

 ジョゼ・モウリーニョ監督を解任し、クラブOBでレジェンドのオレ・グンナー・スールシャールを暫定監督に迎えたばかりのマンチェスター・ユナイテッドは、現地12月22日(日本時間23日)のカーディフとのアウェーゲームで新体制の初陣に臨む。

 19日に就任、21日に初会見(試合前日会見)を行なったスールシャールは、「(選手には)勇気をもって、自分を表現し、リスクを恐れずプレーしてほしい。フットボールを愛するひとりの少年に戻って、世界最高のファンの前に立ってもらいたい」と抱負を述べた。

 準備期間がほとんどなかったこともあり、システムは4-3-3の継続が有力。注目は、モウリーニョと衝突し、直近の2試合は先発落ちしていたポール・ポグバの起用法だ。このポグバとどんな関係を築き、どう使いこなすかが、スールシャール新監督にとってポイントとなるだけに、まずはインサイドハーフのスタメンを任せるのではないか。

 気掛かりなのは、ここ4試合で2得点と復調傾向にあったロメル・ルカクが身内の不幸で欠場予定で、前節リバプール戦のウォームアップ中に筋肉を痛めたクリス・スモーリングも間に合わない可能性が高いこと。ルカクに代わってCFに入ると予想されるマーカス・ラッシュフォード、スモーリングの代役候補のエリック・バイリーとヴィクトル・リンデロフが鍵を握るだろう。
 

 スールシャールにとってカーディフは、奇しくも2014年1月から9月まで率いていた古巣。今シーズンはここまで14位とまずまず健闘しているとはいえ、昇格組らしく戦力は総じて小粒。熱血漢のニール・ウォーノック監督が志向するのは、ロングボールを蹴り込む良く言えば英国の伝統的な、悪く言えば前時代的なサッカーだ。もちろん油断は禁物だが、タレント的にも戦術的にも差は小さくなく、新体制の初陣としては悪くない相手だろう。

 マンチェスター・Uとしてはすっきり快勝して、景気よく反撃の狼煙を上げたいところだ。
 

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