「史上最大のニュースだ」「彼は自分を優先しない」“英雄”のマンU監督就任に沸くノルウェー! 地元紙が報道

2018年12月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ベビーフェイスの暗殺者」とユナイテッド・ファンにも愛された男

ユナイテッドに戻ってくるのは、リザーブチームの監督を務めていた2011年以来、7年ぶりとなるスールシャール。クラブをよく知る往年の名手は不振に喘ぐ古巣を再建できるだろうか? (C) Getty Images

 マンチェスター・ユナイテッドはジョゼ・モウリーニョ監督を解任し、クラブOBのオレ・グンナー・スールシャール監督を暫定指揮官に招聘した。

 現役時代にユナイテッドでストライカーとして活躍し、「ベビーフェイスの暗殺者」のニックネームで愛されたスールシャールが、指導者として古巣のベンチに座ることとなり、母国のノルウェーは沸いている。

 地元紙『Dagsavisen』は、「ノルウェー・サッカー界史上最大のニュース」と報道。ノルウェーにおけるインパクトの大きさを伺わせた。

「ノルウェー人が世界でもっとも有名なクラブの指揮官になった。世界最高ではないが、もっともアイコニックで知られたクラブだ。監督として世界最大の仕事である」

 また、『Dagbladet』は、「ユナイテッドに必要なのは邪魔をする人間ではない」と、クラブのレジェンドであるスールシャールが選ばれたことへの誇りも記している。

「今のユナイテッドに必要なのはフレンドリーな魂、みんなを周囲に集められる、クラブより自分や自分の意図を優先しない人。彼らに必要なのは、レジェンドなのだ」
 ノルウェーのスポーツコメンテーターであるエイビンド・アルサケルは、「スールシャールが監督としてユナイテッドに復帰!これ以上のことはない」とツイートで喜びを表した。

「我々には世界最高のハンドボール選手、世界最高の女子サッカー選手がおり、今度は世界最大のサッカークラブの監督だ」

 かつて、リバプールでプレミアリーグを戦った元ノルウェー代表のヨン・アルネ・リーセも、ツイッターで「ノルウェー人として、対戦したり一緒にプレーした者として、彼を誇りに思う!」とコメントした。

「監督として彼にとって素晴らしい機会だ。ハードワークをすればなんでも可能だということの証明だよ! 彼の幸運を祈る」

 母国の大勢の人々の期待を背に、スールシャールは、「選手たちがまたサッカーを楽しみ、ファンと会うのを楽しむようにしていく」と意気込んでいる。

「我々は再び勝利やタイトルを目指すことに慣れなければいけない。起きたことは起きたこと。全員が白紙の状態からのスタートだ」

 今シーズンいっぱい暫定的に指揮を執るスールシャールは、プレミアリーグで6位と苦しみ、首位リバプールに勝点19差をつけられているユナイテッドを復活させられるだろうか。

次ページ【動画】“ベビーフェイスの殺し屋”スールシャールの現役時代のプレー集はこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事