「ポグバには近づくな」 モウリーニョ、解任直前に“不満分子”への対処法を密かに広めていた?

2018年12月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

確執が指摘されたモウリーニョとポグバ

確執が浮き彫りになっていたポグバとモウリーニョ。その関係は修復されないまま、指揮官は去って行った。 (C) Getty Imgaes

 今週火曜日、サッカー界を大きく騒がせたのは、「スペシャル・ワン」ことジョゼ・モウリーニョ監督が、マンチェスター・ユナイテッドから解任されたというニュースだった。

 2016年5月に就任したモウリーニョ。1年目にリーグカップとヨーロッパリーグの"カップ・ダブル"を達成するも、クラブが何よりも望んでいたプレミアリーグのタイトルには手が届かず、今シーズン、首位リバプールに勝点19差をつけられての6位となったタイミングで、解任の憂き目に遭った。

 しかし、この電撃的な人事が下されたのは、何も結果だけが理由ではないといわれている。今シーズンのユナイテッドは、チーム内での不和がしきりに噂されているが、モウリーニョが手綱をうまく引けなかったことがその原因だというのだ。

 そのなかでも、モウリーニョとポール・ポグバの関係は、修復不可能なところにまで達していたとされている。

 今年9月、守備的な戦いを好む指揮官の采配を、ポグバが「攻めて、攻めて、攻めまくるべきだ!」と公衆の面前で批判。さらに自身が欠場した試合中にSNSを更新したフランス代表MFに対し、モウリーニョが副主将の座をはく奪し、練習場で両者の間に緊張が走った場面の映像も報じられた。

 押しも押されもしないメインキャストであるポグバと指揮官の確執が、チーム内の溝を深くしたことは言うまでもなく、それを重視した上層部がモウリーニョ解任という大きな決断を下したことは想像に難くない。

 それを裏付ける証拠になりうるものとして、現地時間12月20日に『ESPN』が紹介したのは、モウリーニョがチーム内で「ポグバから離れるように」という自らの考えを共有していたという情報だ。

 同メディアよれば、今月2日に行なわれたプレミアリーグ第14節のサウサンプトン(2-2)後、モウリーニョはあるベテラン選手を呼び出して1対1のミーティングを実施。そこで、ポグバへの対応の仕方を指示していたという。

 これが事実なのかは、定かではない。解任された翌日、ロンドン市内にある自宅近くで、英衛星放送「Sky Sports」の直撃取材を受けた際、モウリーニョは「マンチェスター・ユナイテッドには私のいない未来があり、私にもマンチェスター・ユナイテッドのいない未来があった。それだけだ」と回答するにとどまっている。

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