【天皇杯 決勝展望】浦和×仙台|12年ぶりか初優勝か⁉ACL出場権を懸けた頂上決戦の鍵は?

2018年12月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

浦和――埼玉スタジアムの空気感が心強い後押しに

故障者/浦和=菊池、ファブリシオ、山田 仙台=蜂須賀
出場停止/なし

天皇杯 決勝
浦和レッズ-ベガルタ仙台
12月9日(日)/18:00/埼玉スタジアム
 
浦和レッズ
今季J1成績(全日程終了):5位 勝点51 14勝9分11敗 51得点・39失点

【最新チーム事情】
●興梠と青木は復帰濃厚。
●阿部、李がどんな事態でもスタンバイ。
●前日練習には800人のサポーターが集結。
 
【担当記者の視点】
 今季タイトル獲得へのラストチャンスであり、来季のACL出場権獲得の懸かった一戦。気になるのが5日の準決勝・鹿島戦で負傷交代した興梠、武藤、青木の3人の状態だ。試合終了後から決勝を目指しての回復プログラムがスタートし、そのなかでも興梠と青木はスタメン出場できる確率が高いとみられる。
 
 浦和加入後に仙台戦で14ゴールという強烈な数字を残す興梠は「仙台は後ろから回してくると思うけど、決勝戦には慣れていないと思う。前からプレッシャーをかけて、仙台らしくやらせないようにしたい。そして、ひとつのチャンスをものにしたい」と、初の決勝進出となる仙台に対しての策を語る。また、青木は「チーム全体で話しながら、試合の中で大事な場所を見極める」と、あくまでも自然に構えた。
 
 一方で、武藤に関しては、試合当日まで判断を持つことになりそうだ。また、鹿島戦が負傷からの復帰明けで強行出場だったマウリシオも多少の不安が残る。これらのポジションで、スタメンあるいは交代のファーストチョイスになるのは李と阿部になりそうだ。李が「怪我がちな選手がいるので、いつ入るか分からないつもりで準備する」と話したように、経験豊富なふたりが不測の事態に備える。
 
 広島で1回、浦和で1回の準優勝を経験している西川は「決勝で勝つためには、我慢強くやらなければいけない。隙があれば1本やられる」と厳しい表情で語った。そして「(リーグ戦の)アウェーではセットプレーで1本やられている。向こうは非公開練習でなにか変えるとしたら、そこはやってくるはず」と、警戒すべき点を話した。
 
 この試合に向けた前日練習には、約800人のサポーターが110枚の横断幕とともに集結し、選手たちを後押しした。オリヴェイラ監督も「みんなでいこう! みんなで戦おう!」と呼びかけ、一体感が生まれている。試合会場となる"ホーム"埼玉スタジアムの空気感は、浦和にとっては心強い後押し、初の決勝戦になる仙台にとっては大きなプレッシャーになるはずだ。

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