「素晴らしい点取り屋というのは大事な試合で結果を出す」ドログバが値千金弾を決めたF・トーレスを絶賛!

2018年11月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

1000人を越えるファンと交流!

ファンとは笑顔で交流したドログバ。そんなチェルシーのレジェンドは“旧友”F・トーレスとの思い出を振り返った。 写真:徳原隆元

 11月26日、イングランド・プレミアリーグのチェルシーとスポンサー契約を結ぶ『横浜ゴム』のグローバルアンバサダーとして来日中の元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバが、ファンとの交流イベントに臨んだ。

 ドログバと言えば、チェルシーの押しも押されもしないレジェンドだ。2004年にリーグ・アンのマルセイユから移籍し、プレミアリーグ通算254試合に出場して104ゴールと活躍。同クラブでの9年間のキャリアで、合計14個のタイトル獲得に貢献した。

 そんなチェルシー時代にドログバは、現在、サガン鳥栖に在籍している元スペイン代表FW、フェルナンド・トーレスとストライカーのポジションを争った。

 2011年1月の移籍市場でリバプールからチェルシーに当時のプレミア史上最高額となる5000万ポンド(約67億円)でやってきたF・トーレスだったが、ドログバや二コラ・アネルカといった名手たちとのポジション争いの中で、本来の輝きは放てなかった。

 移籍後最初のゴールは、2011年4月23日のウェストハム戦の84分。入団から14試合目のことだった。その後も苦戦が続いたF・トーレスは、チームがジョゼ・モウリーニョの第2次政権2年目を迎えていた2014年8月、追われるようにしてACミランへ去った。

 そんな元スペイン代表FWとは、実働1年半だけだったものの、「とても素晴らしいチームメイトだった」と語ったドログバは、F・トーレスとのチェルシーでの思い出を感慨深げに振り返った。

「彼には、もっと長くチェルシーにいてもらいたかったが、サッカーとはそう簡単にいかないものだ。ただ、彼と一緒にチャンピオンズ・リーグを優勝できたのは、私にとっても彼にとっても良かったし、トーレスがストライカーとして苦労していたシーズンだっただけに嬉しかった」

 さらに「つい数日前も、サガン鳥栖の残留に向け、彼が非常に大事な、値千金の決勝ゴールを決めたことを知っているよ」と、F・トーレスが今月24日の横浜F・マリノス戦で、チームを自動降格圏から救うゴールを決めた場面をチェックしていることを明かしたドログバは、Jリーグで奮闘する旧友をこう評している。

「素晴らしい点取り屋というのは、大事な試合で結果を出すものだ。彼もそういうストライカーだと思うし、人としても非常に素晴らしい」

 また、今回のイベントで、会場に集まった1000人を越えるチェルシー・ファンから熱烈な歓迎を受けたドログバは、「とてもエキサイティングだ」と話し、さらに古巣チェルシーに対しても「良いスタートを切っている」とレジェンドらしくエールを送った。

「出足は良いと思う。残念ながら先週末のトッテナム戦は辛い結果だったけどね。ロンドンのライバルに負けるのはとくに悔しいものさ。だけど、チェルシーこそがロンドンで最高のチームだと思っている。当然、今シーズンもリーグ優勝を目指しているはずだし、素晴らしい監督が来たから、きっと実現できるはずだ」

 今回が初来日ながら「皆さん、礼儀正しく、非常に敬意を持って接してくれると感じた。伝統を重んじる日本の文化は、アフリカに通じるものがある」と敬意を表したドログバは、「これが最後じゃない」と語りかけ、再び大歓声を浴びながら会場を後にした。
 

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