【大宮】J2得点王がなぜシュートゼロ? ブーイングも「当然」と大前元紀は受け止める

2018年11月25日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

ゴール裏からは少しの拍手とブーイングが聞こえた。

試合後はピッチに倒れ込み、しばらく動けず……。エースとしての仕事を果たせず、チームを勝利に導けなかった大前(10番)は「自分の力のなさを感じた」と話した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[J1参入プレーオフ1回戦]大宮0-1東京V/11月25日/NACK
 
 試合終了と同時に、ピッチにあおむけに倒れ込んだ。悲しみに打ちひしがれる大前元紀は、しばらく動けずにいた。
 
「率直に悔しかった。負けたんだなって」
 
 整列のために立ち上がった後も、しばらくすると両手を膝についてうなだれる。涙がこぼれていたようにも見えた。
 
「悔しさもあるし、こういうスタジアムの良い雰囲気を作ってくれた人たちにも申し訳なかった。せっかくホームでできたから、しっかり勝って、次に進みたかった」
 
 重い足取りでゴール裏のサポーターに挨拶に行く。少しの拍手と、ブーイングが聞こえた。
 
「J1に1年で復帰しなければいけないチーム。実際、3年前(2015年)は(J2で)優勝している。そういう前例があるから、それが当たり前じゃないけど、たくさんのサポーターの人たちが(同じ結果を)求めている。だから、ブーイングされて当然の結果だと思う」
 
 不動のエースとして、チームを勝たせられなかった責任を強く感じていたに違いない。レギュラーシーズンは41試合に出場し、24ゴールを挙げて得点王に輝いたが、東京Vとの一戦は無念のノーゴールに終わった。

【昇格プレーオフPHOTO】大宮 0-1 東京V|11年ぶりJ1復帰に前進、選手たちの熱いプレー写真はコチラ!

次ページ両足が攣るほど必死に走り抜いたが…

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事