【森保ジャパン最新序列】11月シリーズで評価を高めたのは?株を大きく上げたのは若きCB

2018年11月21日 本田健介(サッカーダイジェスト)

GKではシュミットが代表デビュー

ベネズエラ戦で先発し、A代表2試合目とは思えない落ち着いたパフォーマンスを見せた冨安(写真左)。CBのレギュラー争いは今後、激しさを増しそうだ。写真:徳原隆元

 11月16日のベネズエラ戦を1-1のドローで終えた森保ジャパンは、同20日にキルギスと対戦し、4-0で快勝した。森保一監督は「多くの選手にプレーしてもらいたい」と話していたとおり、この2戦ではスタメンを全員入れ替えたが、アピールに成功したのは誰だったのか。基本システムの4-4-2における各ポジションの序列を考察した。
 
【GK】
東口順昭/〇権田修一/〇シュミット・ダニエル
 
 11月シリーズで奮闘したのは、ベネズエラ戦でA代表デビューしたシュミットだ。PKで1失点したとはいえ、「高さに自信を持っていてハイボールに対して出てきてくれるし、足もとも意識してやっているので監督のサッカーに合うと思います。デビュー戦でも落ち着いていました。1試合目であれだけパスをつなぐのは簡単なことではない。自分がなぜ呼ばれているか理解しているはずですし、良さを出していたと思います」とキャプテンの吉田に評価される、まずまずの初陣だった。
 
 序列はこれまで通り東口、権田、シュミットの順で変わらないが、権田はキルギス戦でクリーンシートを達成。3人の差は少しずつ縮まっていると言えるだろう。
 
【CB】
吉田麻也/〇冨安健洋/〇槙野智章/△三浦弦太/

 チームを通じて最も評価を上げたのは20歳の冨安だ。ベネズエラ戦で先発に抜擢されたホープは、冷静な守備を見せ、前半にはチームのピンチを救うゴールラインギリギリでのクリアも披露。「対人、ラインコントロール、なにかひとつが特出しているわけではなく、平均的にすべての要素が高い。楽しみな選手」とCBでコンビを組んだ吉田もポテンシャルの高さを絶賛した。
 
 軸は今後も吉田であることに代わりはないが、冨安の台頭によりレギュラー争いは激しさを増しそうだ。キルギス戦で吉田に代わってキャプテンマークを巻いた槙野、キルギス戦でフル出場した三浦も簡単にレギュラーを譲る気はないはずで、アピール合戦は続くだろう。
 
 ただ冨安はベネズエラ戦で右膝を痛めたようで、キルギス戦の前にチームから離脱。槙野はキルギス戦で脳震盪を起こして交代となり、それぞれの回復具合が気掛かりだ。
 

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