キルギス戦はCBで先発か?「マキ出るの?」との原口元気の質問に槙野智章は…

2018年11月20日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「一番危険なのは己のメンタルや気の緩み」

キルギス戦に向けて意気込みを語った槙野。スタメン出場するか注目だ。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表は11月20日に豊田スタジアムでキルギス代表と対戦する。森保一監督は1-1のドローに終わった16日のベネズエラ戦から「大幅にメンバーを変えて臨みたいです」と説明しており、ベネズエラ戦はベンチから戦況を見守った槙野智章も気合いを漲らせる。
 
「やるべきことは0で抑える、そして攻撃の部分で厚みを加えていきたいです。あとは精神的な部分で、相手に合わせないように自分たちが主導権を握って、ゲームコントロールをしなくてはいけません」
 
 対戦相手のキルギスはFIFAランク90位で、50位の日本は言わば格上の立場。ただ、周囲が考える"楽勝ムード"には槙野は警鐘を鳴らす。
 
「一番危険なのは己のメンタルや気の緩みだと思います。そこにしっかり喝を入れられるような雰囲気を作りたいです。ある程度、相手の力を決めつけて入ると、危険なものがピッチには転がっているので、今までと同じ準備、今まで以上の気持ちでやらなくちゃいけないと思います。
 
 気の緩みがあるわけではないですが、ゲームに入るまでの準備をしっかりしなくてはいけません。後ろの選手としてはボ―ルがない時こそしっかり周りに声をかけること、危険なアンテナを張ることが大事だと思います」
 
 また記者に囲まれている間には原口元気との面白い一幕もあった。キルギス戦の先発の可能性を質問された槙野は「どうでしょう?」と笑みをこぼしながら、背後にいた原口に「明日試合に出る?」と逆質問。原口から「マキ出ると言ったの?」と訊かれると「分かんない」と記者陣の質問を煙に巻いた。
 
 ただ、すかさず「誰が出るにしてもチャンスをもらっていると受け取らなくてはいけないですし、アジアカップまでの最後の試合なので、国民の皆さんのサッカーの熱、ワールドカップの熱が冷めないように、そのままアジアカップに持っていきたいです」と熱く語り、代表戦士としての自覚を示した。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事