「不変のトリビュートとして」 レスター副会長、スタジアム外にオーナー像を建てる計画を明かす

2018年11月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「レガシーを保つことに尽力する」

ヴィチャイ会長急逝後最初のホームゲームとなったバーンリー戦では、キックオフ前に黙とうが捧げられた。(C)Getty Images

 レスターは11月10日、プレミアリーグ第12節でバーンリーをホームに迎え撃ち、試合はスコアレスドローに終わった。オーナーのヴィチャイ・スリバッダナプラバ氏がヘリコプター墜落事故で急逝してから初のホームゲームだった。

 この試合の前、ヴィチャイ氏の息子で副会長のアイヤワット氏は、本拠地キング・パワーの外に、父親の記念像を建てる計画を明かした。

 クラブの公式サイトによると、アイヤワット氏は「会長が我々のためにしてきたことに、我々はもう報いることができない。だが、彼の思い出を称え、そのレガシーを保つことに尽力する」と述べた。

「キング・パワーの外に父の像を建てることを依頼するつもりだ。すべてを可能にした男にふさわしい、不変のトリビュートとしてね。彼はずっと我々の心にいる。決して忘れられることはない」
 
 悲劇後初の試合となった前節のカーディフ戦では、デマライ・グレイの決勝点で勝利を収めた。感極まったグレイは、ユニホームを脱いでヴィチャイ氏を追悼するTシャツ姿になり、ゴールを亡きボスへと捧げた。

 ユニホームを脱いだグレイにイエローカードが出されたことは議論も呼んだが、レスターのクロード・ピュエル監督は、「主審の判定は普通だった。ルールだからね。我々が例外にはなれないし、受け入れなければいけない」と述べている(英衛星放送『Sky Sports』より)。

「普通は選手が得点すれば自分のために大きな感情を覚える。デマライの場合は、チェアマンとチームに対して大きな気持ちがあったんだ」

 ピュエル監督は「もう一度あっても、問題ないよ。2枚目のイエローカードでなければね」と、退場にさえならなければ、今後の試合でも選手たちがユニホームを脱ぐのは構わないと話した。

「得点すれば、ユニホームを脱ぐことはできる。私としては問題ない。もちろん、それが2枚目のカードでチームが10人になってしまうようだと困るけどね」

 感傷的になることが不可避のゲームが続く中、レスターはいくつのゴールと勝利をヴィチャイ氏に捧げられるだろうか。

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