「10万人の心を挫折に追い込み、夢を実現した」AFCがACL初制覇の鹿島アントラーズを讃える!

2018年11月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「サポーターは”堅守”という呼び声が、相手チームのものと気づいた」

テクニカルディレクターに就任したジーコもイランの地で優勝トロフィーを掲げた。現地では「ジーコがいるおかげでイラン側の態度も軟化した」といった影響力の強さを指摘する声も。(C) Getty Images

 10万人というAFC チャンピオンズリーグ(ACL)史上、最大数のサポーターが集ったイランのアザディ・スタジアムで、鹿島アントラーズが初のACL制覇を果たした。

 第2戦を0-0のスコアレスドローで収めた鹿島は、ペルセポリスの攻勢に最後まで集中を切らさずに対応して勝利を収めている。

 大会の主催であるAFCは、この勝利を「10万人の心を挫折に追い込んだ」と称賛を送っている。

「鹿島が恐れていたのはアリ・アリプールの爆発力だったに違いない。彼は事実、この試合でいくつかの得点のチャンスを演出した。惜しいボレーシュートも見せた。バシャル・レサンも持てる力で鹿島のゴールを脅かしたが、ゴール前には彼らを倒そうと立ちはだかるGKクオン・スンテがいた。

 現地のサポーターは試合前から騒々しい音をたてて鹿島を迎えていたが、彼らは時間が経つにつれ、"堅守"と誇れる自分たちチームの呼び声が、相手チームのものになっていることに気づいただろう。そして鹿島は、浦和レッズ、ガンバ大阪に続く、日本でACLを制覇したチームにその名を加えることに成功した」

 このように"堅守"と名高いペルセポリスの株を奪うかのように粘り強く守り続けた鹿島の守備陣を称え、大会MVPに選出された鈴木優磨については、こう綴っている。

「2018年のAFCチャンピオンズリーグでのスズキのパフォーマンスは素晴らしいものだった。ブラジル出身のセルジーニョとの確固たる関係を築き上げた彼は、クラブにとって初めてのタイトル獲得、そして決勝での"勝利"に重要な役割をはたした」

 鹿島にとって念願のACL優勝に伴い、12月12日から開催されるクラブ・ワールドカップにも参加が決まった。まずは北中米カリブ王者のグアダラハラ(メキシコ)と対戦し、勝てば次には欧州王者レアル・マドリー(スペイン)との対戦が待ち構えている。

 アジア王者としての挑戦が、これから始まる。

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