川崎が連覇に王手!指揮官と選手たちが試合後に明かした今の心境

2018年11月03日 本田健介(サッカーダイジェスト)

指揮官も選手も実に落ち着いている

サポーターと喜びをともにした川崎の選手たち。次節に優勝を決められる可能性がある。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ31節]川崎3-0柏/11月3日/等々力
 
 J1の31節で柏と対戦した川崎は3-0で勝利。同時刻にキックオフされたゲームで2位の広島が磐田に逆転負けしたため、連覇へ王手をかけた。
 
 今季のリーグ戦は残り3試合。現状で川崎と広島の勝点差は7で、川崎は次節(11月10日)のアウェーでのC大阪戦に勝てば優勝が決定。引き分け、もしくは敗れても、広島との勝点7差をキープできれば、連覇を果たせる。
 
 すでに戴冠は目の前と言えるが、鬼木達監督は「いつも言いますが、やるべきことは変わりません。自分たちのサッカーを貫くことと、ブレずに気持ちをひとつにしてやっていきたいです。当然、選手はプレッシャーがあると思いますが、そういうものを受け止めながら、楽しみながら戦っていきたいです」と冷静に意気込みを語る。
 
 指揮官同様、落ち着いているのは選手も同じだ。
 
「今一番上に立っているのは僕たちで、(2位の)広島に気を向ける必要はないですし、次のセレッソには今年ホームで負けているので、しっかり勝たなくちゃいけないと思います。反省を活かしながら、もっと隙のないサッカーをできるようにしたいです。まずはセレッソに勝てるように準備したいです」
 
 CBの奈良竜樹がこう話せば、副キャプテンの谷口彰悟も続く。
 
「一戦一戦を大事にというスタンスでやってきたことで、今の成果をあげられていると思いますし、次勝てば優勝というところまで持ってこられました。でも試合の臨み方は特に変える必要はないと感じています。浮かれる必要はないですし、プレッシャーを感じすぎなくても良い。とにかく次の大阪で勝って決めるために準備したいです」
 
 そして中村憲剛もここまでの歩みが間違っていなかったことを強調する。
 
「自分たちがやるべきことをやったら勝つ確率はかなり高まると実感しています。僕らは偶発的にここにいるわけでないし、自分たちのやるべきことに対して自信はあります。逆に、やらなかったら(天皇杯の)山形戦(2-3)みたいになってしまう。そういう意味ではあの負けは良い教訓になっていると思います」
 
 今季は序盤戦でやや躓くも、一歩ずつ前に進んで来たからこそ、大輪の花を咲かせようとしている。連覇にはあと少しで手が届く。もっとも急く必要はない。選手たちもそれを十分に理解している。だからこそ川崎はディフェンディングチャンピオンとして、次節のC大阪戦に自信を持ちつつ、平常心で臨めそうだ。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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