【バルセロナ×レアル・マドリー|採点&寸評】 随所に“監督力”の差が。MOMはハットトリック達成のスアレスに!

2018年10月29日 下村正幸、井川洋一

バルセロナ――攻守を支えたラキティッチが影のMOM

【警告】バルセロナ=ラキティッチ(38分)、スアレス(77分) マドリー=イスコ(39分)、ベイル(53分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】ルイス・スアレス(バルセロナ)

[クラシコ]バルセロナ 5-1 レアル・マドリー/10月28日/カンプ・ノウ

【バルセロナ 採点・寸評】
チーム 8

後半最初の20分間、相手の3-5-2へのシステム変更に対応できずボールを失ったときの脆さを見せたが、バルベルデ監督の的確な交代策と決定力の高さを武器に最終的に大差でライバルを粉砕した。相手の不甲斐なさにも助けられたとはいえ、メッシ不在の中での"マニータ"は今後の大きな自信となるはずだ。

[GK]
1 マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン 6

マルセロのゴールはノーチャンス。そのほかはミドルシュートが中心だったが冷静に対応した。モドリッチがバーを叩いた場面も、このドイツ人GKの守備範囲の広さがギリギリのコースを狙わせたとも言える。

[DF]
3 ジェラール・ピケ 5.5

フィジカルが本調子ではないのだろう、後半最初の時間帯はスピード不足を露呈し、振り回される場面が目立った。失点の場面でマルセロのマークを外した点もマイナス材料だ。

15 クレマン・ラングレ 6.5
頻繁にオーバーラップを見せるジョルディ・アルバの背後をサポートしながら、パートナーのピケのフォロー役も担いと、最終ラインを幅広くカバー。後半はピケ同様に振り回される場面もあったが、堅実なプレーで最終ラインを支え続けた。

18 ジョルディ・アルバ 7.5
前半はベイルの守備の甘さにも助けられ、1点目をアシストするなど、文字通り左サイドを蹂躙した。逆に後半はルーカス・バスケスの対応に苦しみポジションのミスを犯す場面も。それでもメッシ不在の中、攻撃を牽引した働きは特筆に値する。

20 セルジ・ロベルト 8.5
右サイドバックとしてはバランスを意識して守備の安定に貢献。後半にポジションを上げると、判断力と技術力の高さを活かして2アシストを記録。プレーの継続性でも逆サイドのジョルディを大きく上回った。もっと評価されていい選手だ。
 
[MF]
4 イバン・ラキティッチ 7.5

アルトゥールが課題を露呈した「ボールのないところでの動き」が出色で、幅広くピッチをカバーしながら前線の選手の背後を巧みにサポート。守備面でチームを支え、時折フィニッシュの場面にも顔を出すなど、影のMOMとも言える活躍だった。

5 セルヒオ・ブスケッツ 6.5
運動量はそれほどないが、ボランチというポジションを極めた職人の味を存分に発揮。ポジションを下げて両CBを巧みにサポートしながらボールカットに尽力し、とりわけ守備面での貢献が光った。

8 アルトゥール 6.5(84分OUT)
前半は積極的にボールを要求し、攻撃のリズムを作る働きを披露。後半ボールを失った時間帯でのプレーに課題を残したが、モドリッチ、クロースら百戦錬磨の選手を向こうに回しての堂々の"クラシコデビュー"だった。
 

次ページバルセロナ――スアレスがメッシに代わってリーダーに。

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