【湘南】飯倉大樹とのハグで、秋元陽太の胸中をかすめた、あの日の自分

2018年10月27日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「私生活では本当に“良いお兄ちゃん”」

横浜でチームメイト時代、試合に勝てば、控えGKだった秋元(右)は、真っ先に飯倉(左)に抱きつきにいっていたという。写真:田中研治、サッカーダイジェスト

[ルヴァン杯決勝]湘南1-0横浜/10月27日(土)/埼玉スタジアム2002
 
 キックオフ前の握手、あるいは試合後のセレモニーで階段ですれ違う時、湘南の秋元陽太と、横浜の飯倉大樹が軽くハグをする。
 
 年齢はひとつ違い(飯倉が年上)のふたりは、今は別々のチームでプレーするが、かつては横浜の下部組織やトップでチームメイトだった。
 
「僕がマリノス時代、(控えGKとして)ベンチにいて、試合に勝ったら真っ先に大樹君に抱きつきにいっていたんです。それを思い出しましたね」
 
 そんな両者がタイトルを賭けたファイナルの舞台で激突。秋元にとって飯倉は、ライバルであり、目標でもあった。
 
「大樹君の存在が、僕を向上させてくれたし、目標とすべき人がいたからこそ、腐らずにやれた。偉大な存在だし、私生活では本当に"良いお兄ちゃん"。感謝しかない」
 
 ちなみに、前夜祭では言葉を交わし合ったが、試合当日は、ハグはするけど、ほとんど会話はなかったという。
 
「一番、悔しがっていると思う。そういう性格は分かっているので(笑)。あまりズカズカいかないように」
 
 この日は勝者と敗者に分かれたが、言葉はかわさずとも、分かり合える間柄は今でも変わらない。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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