【ミラノ・ダービー展望】好勝負は必至! 日本戦前に負傷のベシーノの状態が鍵にも

2018年10月20日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

チームもエースも調子は上向きだ。

ミラノ・ダービーの予想布陣。(C)サッカーダイジェスト

 ミラノ・ダービーは直近5試合が1勝1敗3分け(コッパ・イタリアを含む)とまったくの五分。今シーズンは両チームともに序盤にやや躓いたが、インテルが公式戦直近6連勝、ミランが同3連勝と調子を上げており、好勝負が期待できそうだ。
 
 ホーム扱いのインテルは、怪我人の状態がやや心配。とりわけ日本戦(10月16日)のウォーミングアップ中にハムストリングを痛めたマティアス・ベシーノは、攻守で重要な存在だけに、欠場となれば大きな痛手となる。代役候補のロベルト・ガリアルディーニとボルハ・バレロは総合力で見劣りが否めない。
 
 また右SBも、怪我でダニーロ・ダンブロージオとシメ・ヴルサリコが直近の代表戦を欠場。両者とも回復に向かっているようだが、現時点ではどちらが先発起用されるか不透明だ。
 
 攻撃陣は序盤こそ不発だったエースのマウロ・イカルディが、直近4試合で計4ゴールと上向き。新戦力のラジャ・ナインゴランとマッテオ・ポリターノ、そしてイバン・ペリシッチと組む攻撃カルテットは徐々に連携が深化しており、今シーズンはセリエA7試合でクリーンシートなしと守備に課題を抱えるミランから先制点を奪って試合の主導権を握りたい。
 
 ミランはその守備をどう安定させるかが最大の課題。怪我でイタリア代表を辞退したCBアレッシオ・ロマニョーリはすでに回復したが、頭を悩ますのが右SBの人選だ。ここまで序列が上の若手ダビデ・カラブリアは攻撃力こそ高いものの、ディフェンスの安定感ではベテランのイニャツィオ・アバーテに一日の長がある。ミラノ・ダービーという負けられない一戦では、アバーテが先発起用されるかもしれない。
 
 前線は新戦力ゴンサロ・イグアインが、崩しの切り札であるスソ(ここまで6アシストはセリエA最多)とのコンビネーションに磨きがかかっているのが好材料。ジャコモ・ボナベントゥーラも好調だけに、コンディション的にやや出遅れたハカン・チャルハノールの状態が上がっていれば万全だ。
 
 他にもサミール・ハンダノビッチとジャンルイジ・ドンナルンマという守護神のビッグセーブ、そしてラウタロ・マルティネスとパトリック・クトローネというスーパーサブの出来なども、試合を決定付ける大きな要素になるだろう。
 
 10月22日3時30分キックオフ(日本時間)のミラノ・ダービーから目が離せない。
 
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