【日本代表】10月シリーズの注目ポイントを解説!楽しみなのは世代間の融合と…

2018年10月11日 本田健介(サッカーダイジェスト)

“ロシア組”6人が復帰

選手たちに指示を送る森保監督。9月に続き、本格的なチーム作りに着手している。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 初陣となった9月のコスタリカ戦に3-0と快勝した森保ジャパンは、10月12日にパナマ(新潟・デンカS)、16日にウルグアイ(埼玉)とのゲームに臨む。
 
 指揮官はこの2連戦に、先のコスタリカ戦で躍動した中島翔哉、南野拓実、堂安律らを選出。さらにロシア・ワールドカップで主軸を担った長友佑都、吉田麻也、柴崎岳、原口元気、大迫勇也、酒井宏樹の6人を復帰させた。フレッシュな顔ぶれが並んだ9月シリーズより実績を重視した構成で、指揮官はチーム作りをひと段階先に進めた印象だ。
 
 森保監督はその狙いを「前回招集した選手と今回呼んだ選手でどういう化学反応が起きるか。個々のコンディションもチェックしたい。ロシア大会に出場した選手たちは長くキャリアを積んでいるので、若い選手に経験を言葉とプレーで伝え、チームとしていろいろなものを継承してもらいたい」と説明する。
 
 さらに指揮官は10月シリーズのテーマを次のように語る。
「やりたいことはいっぱいありますが、ふたつ考えています。ひとつは私が監督になって2試合目のA代表の試合なので、チームを成長させ、コンセプトを浸透させていくこと。また、前回から選手が多く入れ替わったので、各プレーヤーの特長とコンディションを把握し、チームとしての融合を図りたいです。また戦術浸透と、個人としてどう機能するかも見たいです」
 
 チームコンセプトは「全員攻撃、全員守備」と語るだけに、難しいスタイルを追い求めるわけではない。もっとも"浸透"という言葉を強調した森保監督が、自らのカラーを9月シリーズより色濃く表わしてくれることには期待したい。
 

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