【背番号物語】FWやMF、GKで「2番」を背負った変わり種たちのおもしろエピソード

2018年10月17日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

仕方なくつけた「2番」がラッキーナンバーに。

いずれもアタッカーながら2番を着用したデンプシー(左上)、トケーロ(右上)、ヴァーグナー(左下)、ボニ(右下)。そのナンバーを選んだきっかけは? (C)Getty Images,REUTERS/AFLO

 背番号にまつわる逸話、込められた想いに迫るのが、『ワールドサッカーダイジェスト』誌で連載中の「背番号ストーリー」だ。

 第2回は「2番」に関するストーリーを紹介。DF、とりわけ右SBのイメージが強いこのナンバーを、FWやMF、なかにはGKで背負った変わり種もいる……。

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 この夏、レアル・マドリーからレバンテにレンタル移籍したボルハ・マジョラルは、FWでは珍しい「2番」を選択した。2011-12シーズンに、セビージャから同じくレバンテに貸し出され、公式戦39試合で17ゴールを挙げたコートジボワール人FWアルナ・コネ(現シワススポル)に倣ったのだという。入団会見では、「コネと同じように、たくさんのゴールを決めたい」と意気込みを語っている。

 そもそもコネが2番をつけたのは、レバンテに移籍した時、他に空きがなかったから。「ひょっとして幸運の番号になるかも」と選んだそうだ。その予感通りブレイクしたため、その後はウィガンや代表でも2番を愛用。ただ、エバートンでは重鎮トニー・ヒバートの番号だったため、9番をチョイスしている。

 そのヒバートが16年夏に退団し、空き番号になっていたエバートンの2番を受け継いだのが、17年1月にマンチェスター・ユナイテッドから加入したMFモルガン・シュネデルランだ。

 希望の8番は、ロス・バークリー(現チェルシー)がつけていたので断念。冬の移籍ということもあり、2番と13番、そして36、37、38番という大きな番号しか空きがなかったため、欧米では不吉な番号とされる13は敬遠して2番を選んだ。ちなみに今シーズンから18番に変更している。
 選択肢が少なく、仕方なく2番を纏ったという点ではアスレティック・ビルバオで活躍したFWガイスカ・トケーロ(現サラゴサ)やバイエルンのFWサンドロ・ヴァーグナーも同じだ。

 もっとも、若い頃は右SBでプレーしていたトケーロには、違和感のないナンバーだったかもしれない。実際、「活躍できたから」という理由で、A・ビルバオでの7シーズンは背番号を変えなかった。

 今年1月、8歳の時に入団したバイエルンへ9年半ぶりに復帰したヴァーグナーは、入団会見で次のように語っている。

「本当は(ホッフェンハイム時代と同じ)14番が良かったけど、空いてなかったから2番を選んだ。バイエルンに入団するのは2度目だしね」

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