現地時間10月７日のキエーボ戦（セリエA８節）で、１試合・３アシストの大活躍を演じたのが、ミランのスソだ。
 
　いつも通り４-３-３の右ウイングで先発したスペイン代表FWはまず27分、クロスのこぼれ球を利き足ではない右足でゴール前に折り返してゴンサロ・イグアインの先制点をアシスト。35分にはペナルティーエリア外の中央から同じくイグアインに今度は左足でパスを通し、２点目を演出した。56分には右サイドから中央のジャコモ・ボナベントゥーラに横パスを通し、左足のミドルシュートに繋げた。
 
　このキエーボ戦の３アシストはスソにとってプロキャリア初で、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙の採点もチーム最高の「7.5」。すでに２節のローマ戦の１つ、５節のアタランタ戦の２つと合わせてここまで６アシストだ。ミランは開幕戦が延期になって１試合未消化にもかかわらず、スソは今夏にユベントスに加入したクリスチアーノ・ロナウド（５アシスト）やサンプドリアのファビオ・クアリアレッラ（４アシスト）などを抑え、８節を終えたセリエAのアシスト王となっている。
 

　ミランにとって何よりも朗報は、今夏にユベントスから獲得したイグアインとスソの連携が、ここにきてようやく深まってきたこと。そのアルゼンチン代表FWは試合後、「ユベントス時代から彼のクオリティーは分かっていた。今日は素晴らしいアシストを２つもしてくれたね。僕のゴールはスソのおかげさ」と絶賛している。
 
　15年１月にリバプールからミランに移籍し、ジェノアからレンタル復帰した16-17シーズンに本田圭佑から右ウイングの定位置を奪い取ったスソは、頼れるCFが不在の中でも過去２シーズン連続でミランのアシスト王（16-17が９、17-18が10）に輝いた。イグアインという強力なフィニッシャーを得た今シーズンは、前半戦だけで早くもその数字を超えそうな勢いだ。
 
　Aマッチウィーク明けのセリエA９節（10月21日）は、インテルとのミラノ・ダービー。この大一番でも得意のアシストでミランを勝利に導けるか。要注目だ。