【移籍市場超速報】ミランが中盤強化のためパリSGの19歳MFラビオに正式オファー etc.

2014年07月30日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

インテルはメデル、オスバルドの獲得交渉が大詰めに。

19歳でU-21フランス代表に名を連ねるラビオ。恵まれた体躯(身長188センチ)と優れた技術を有しており、将来性の高い中盤の逸材だ。 (C) Getty Images

【アトレチコ・ミネイロ】ロナウジーニョとの契約を解消
 
 アトレチコ・ミネイロは、元ブラジル代表ロナウジーニョとの契約を合意の上で解消したと発表した。代理人を務める兄のロベルト・デ・アシスは「これで引退するわけではない。42歳までプレーを続ける」とコメントしている。
 
【エバートン】ルカク獲得に3000万ユーロをオファー
 
 エバートンは、昨シーズン、レンタルで所属したベルギー代表FWロメル・ルカクの完全移籍に向けて、保有権を持つチェルシーに3000万ユーロの移籍金をオファーした。
 
 チェルシーは、これを受け入れるかどうか検討中。週内にも交渉がさらに進展する可能性がある。
 
【リバプール】ベルギー代表FWオリジの保有権を獲得
 
 リバプールは、ベルギー代表FWディボック・オリジ(リール)を獲得したと発表した。ブラジル・ワールドカップで活躍した19歳のストライカーは、新シーズンもレンタルという形でリールに残り「武者修行」を続ける予定だ。
 
【インテル】メデル、インテル以外のオファーをすべて拒否
 
 インテルがカーディフでプレーするチリ代表MFガリー・メデルの獲得に乗り出しており、本人とすでに合意に達していることは既報の通りである。
 
 しかし、先のワールドカップでCBとして存在感を発揮したメデルには、ヨーロッパの多くのクラブが関心を示しており、カーディフにはインテル以外にも、バレンシア、ガラタサライ、ハンブルクからのオファーが届いている。
 
 これに対し、メデル本人はこれらのオファーをすべて拒否、インテルへの移籍を強く望んでいる。あとはクラブ間の合意が待たれる状況だ。
 
【インテル】オスバルド獲得交渉も大詰めに
 
 インテルはまた、サウサンプトンに所属する元イタリア代表FW、パブロ・オスバルドの獲得交渉も進めている。両クラブは、買い取りオプション付きレンタルを基本線に条件面の詰めに入っており、今後数日中には合意に達する見通しだ。
 
 この交渉には、インテルのアルジェリア代表MFサフィル・タイデルも組み込まれており、こちらはサウサンプトンへのレンタル移籍が濃厚になっている。
 
【ミラン】PSGのラビオに正式オファー
 
 ミランは右ウイングだけでなく、中盤の補強も進めている。ターゲットはパリ・サンジェルマンの19歳、アドリアン・ラビオだ。
 
 ラビオは2015年で切れる契約をまだ更新しておらず、パリSGにとっては更新で合意に達しない限り、今夏が売却の最適のタイミング。ミランはそれを見越して正式オファー、回答を待っている状況だ。
 
【ナポリ】フェライニ獲得に向けてアプローチ

 昨日、クラブ側の否定コメントをお伝えしたが、その裏でナポリがベルギー代表MFマルアン・フェライニ(マンチェスター・ユナイテッド)の獲得に動いていることは間違いないようだ。
 
 ナポリはレンタルでの獲得を望んでいるが、マンチェスター・U側は2500万ユーロでの売却がオファー検討の前提というスタンス。簡単な交渉ではないが、ナポリは諦めずにアプローチを続けていく意向だ。
 
 
翻訳:片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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