「もう一回しっかり奪い返す」――日本代表を支え続けた長谷部誠がドイツでの“今”を語る

2018年09月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

長く支えてきた代表を離れ、ドイツでの開幕を迎えた心境は?

ピッチ内外でチームを支え、選手だけでなく歴代監督からの信頼も厚かった長谷部が“今”を語る! (C) Getty Images

 2010年5月から不動のキャプテンとして日本代表を支え続けた長谷部誠は、ロシア・ワールドカップ終了後に代表引退を表明した。そんな類まれなリーダーシップを誇った男は、この度、スカパー!の新プロジェクト「スカパーFCプロジェクト」におけるアンバサダー就任。そこで急遽、ドイツで行なわれたインタビューで、自身の"今"について語ってもらった。

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――W杯後に迎えるブンデスでの新シーズンについて

「準備期間も短く、チームへの合流も遅くれたので、W杯に出ていないチームメイトは何週間も前からトレーニングを始めている。やはり多少の遅れはあります。

 あとはW杯のような大きな大会後なので、モチベーションの部分で自分自身を含めて、出場した選手たちは、まだ、うまく良い状態に持っていけていないかなという印象ですね。ただ、それで慌てるということはないです。

 僕としては、ロシアW杯の後に日本代表という場所に区切りをつけたので、このシーズンは、すごく大事だと考えています。スタートは良くないですが、これまでも自分の居場所は奪い返してきたので、もう一回しっかりと奪い返したいなと思ってます」

――フランクフルトの現況について教えてください。

「監督が代わって、チームの中心だった選手も4、5人が移籍をし、まだ手探りな感じはありますね。バイエルンとのスーパーカップに負けたことで、準備してきた3バックから今の監督が好む4バックへ移行してからは、フォーメーションがどうかと言うよりも戦うことや、走り切るという部分で良くなってきたと思います。

 ブンデスリーガは1勝2敗(※3節終了時点)ですが、みんながピッチの上で戦っているし、まだまだ改善しなくはいけないですが、そんなに悪いイメージはないです。

 個人としては、まだリーグ戦に出場していなくて、監督とも話はしていますが、ある意味で落ち着いているというか、こういった状況は初めてではないし、『ここからしっかりと巻き返していこう』と考えているところです」

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