【横浜|浦和戦 戦評】弱いから負けた。ただそれだけ。だから、信念を貫くしかない

2018年09月17日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

指揮官は「勝つべき試合だった」と繰り返したが…

浦和には「力負け」。デュエルの勝率で下回るなど、試合を通じて後手に回っていた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ26節]横浜1-2浦和/9月16日/日産ス
 
 試合終了直後の率直な感想は、「力負け」だった。
 
 前半終了間際にセットプレーの流れから、宇賀神友弥にミドルを決められて先制を許す。だが、69分には天野純の精緻なスルーパスが前を走る遠藤渓太に通り、遠藤のクロスから途中出場のウーゴ・ヴィエイラが左足で流し込んで同点とする。
 
 これで勢いづくかと思われたが、79分に一瞬の隙を突かれる。青木拓矢のロングパスを阻止できず、最後は武藤雄樹に勝ち越し弾を決められる。その後は猛攻を仕掛けるも、身体を張った浦和の強固な守備をこじ開けられなかった。
 
 前半のいくつかのチャンスを決め切れずにいると、追いかける展開を強いられ、粘り強く食らいついたものの、再び突き放されると、もう一度、試合を振り出しに戻すことはできなかった。空中戦の勝利数やデュエルの勝率で相手より劣り、アフター気味のファウルが目についたのも、試合を通じて後手に回っていた証拠だ。
 
「強いものがいつも勝つとは限らない」とは、元アルゼンチン代表FWガブリエル・バティストゥータの言葉だが、この日の横浜にとっては慰めにもならない。
 
 アンジェ・ポステコグルー監督は「勝つべき試合だった」と繰り返したが、そうは思えない。決定機が何回もあったかもしれないが、それは浦和も同じ。GK飯倉大樹の好守で大量失点を免れただけだ。
 
 いずれにしても、横浜は弱いから負けたのだ。力が足りなかった。「3ポイントを取るためには必死に戦わないといけない」(槙野智章)という浦和にねじ伏せられた。それ以上でも以下でもない。

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