「もう終わった人間」「一日を無駄にするな」御大サッキの辛辣批判にバロテッリとライオラが怒りの反論!

2018年09月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

カルチョを代表する名将に怒ったバロテッリ&ライオラ

選手と代理人という関係にあるバロテッリ(左上)とライオラ(左下)は、往年の名将サッキの批判に怒りの反論を展開した。 (C) Getty Images

 9月7日のUEFAネーションズ・リーグ初戦で、イタリア代表はポーランド代表とホームで1-1と引き分けた。先制を許し、終盤のPKで何とか追いついたという試合展開に、ロベルト・マンチーニ監督のチームに対する評価は決して芳しくない。

 なかでも辛辣な批判を浴びている一人が、マンチーニの愛弟子であるマリオ・バロテッリだ。元イタリア代表監督で、カルチョを代表する名将だったアリーゴ・サッキは、地元メディア『Radio Deejay』で、「多くなくてもいいから明確なアイディアが必要だ。サッカーはチームスポーツで、足よりも知性が大事なんだよ」と、バロテッリのパフォーマンスをこき下ろしている。

「だから、私はまず選手たちがどれだけ賢いのかを把握しなければいけない。力を惜しまないかどうか、情熱やプロ意識はどうか、とね。誰だって車を持っているが、動かすにはガソリンが必要だ。そしてサッカーにおけるガソリンは知性、情熱、プロ意識なんだよ。大事なのはチームスピリット。それがあればふさわしい人間だ」

 これに対し、バロテッリの代理人であるミーノ・ライオラは、「知性が必要なのはサッカーだけじゃなく、人生においても同じだ。彼はその発言で、自分に知性も品格もないことを示した」と、サッキに反論をした。

「自分たちだけで勝っていた、あれほど強かったミランを率いたというだけの功績で生きている彼に、なぜ意見を聞きにいくのか理解できない。サッキは(シルビオ・)ベルルスコーニに感謝すべきだ。そして、(アメリカ・ワールドカップで)優勝すべきだったイタリア代表を率いて決勝で負けたことについて考えるべきだ。

 ミラン以降、彼はどこでも勝っていない。だからレッスンをする権利はない。結局、マリオに対する彼の発言は、少し前から彼が言われていることを改めて確認させてしまったと思う。もう終わった人ってことだ。お気の毒だね」

 手厳しい反論をした代理人ほどではないが、バロテッリもSNSでサッリの批判に対する不満をうかがわせた。インスタグラムのストーリーに「悪かった昨日を考え、良い一日を台無しにするな。俺は強い。お前たちは?」と、意味深な投稿している。

 イタリア・メディア『Calciomercato.com』によると、マンチーニ監督も、「アリーゴは偉大な監督だった。サッカーのことを分かっている人だ。だが、少し厳しすぎたと思う」と、バロテッリを擁護した。

 ただ、コンディションの問題もあり、バロテッリは10日のポルトガル戦で先発から外れる見込みだ。ニースで復活し、恩師が指揮官となったイタリア代表に戻ってきた"悪童"は、今後のパフォーマンスでサッキら批評家の評価を変えることができるだろうか。

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