日本代表の注目タレント!19歳の”規格外CB“冨安健洋の威圧感が尋常じゃない

2018年09月10日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

最年少ながら堂々とした風格を感じさせた理由は

今回のメンバーでは最年少。それでも堂々した風格に大物感が漂う。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 森保ジャパンの初陣メンバーの中で、ある意味目立つ存在だ。
 
 森保一体制での活動7日目となった9月9日。同7日のチリ戦は、前日の北海道地震による影響で中止となったが、11日の初陣コスタリカ戦に向けて、日本代表は調整を進めていた。
 
 9日の大阪府内で行なわれたトレーニングでは冒頭の15分が公開された。そこで際立っていたのが、19歳のCB冨安健洋のサイズ感だ。
 
 冨安の身長は、森保監督が今回招集したメンバー中、フィールドプレーヤーでは最高の188㌢。G大阪の三浦弦太(183㌢)、セルクル・ブルージュの植田直通(186㌢)でも及ばない。さらにこの日は、C大阪の杉本健勇(187㌢)が負傷離脱したせいもあってか、冨安の大柄な体躯は突出しているように見えた。30㍍以上離れた報道スペースからでも、うっすらと威圧感をうかがわせるほどだった。
 
 ただし威圧感を生み出している要因は、おそらく長身のせいだけではないだろう。最年少ながら堂々とした風格を感じさせた理由は、いわゆる自信ではないだろうか。
 
 今年1月に中学時代から育った福岡から海を渡り、ベルギーのシント=トロイデンに移籍。初年度は初出場まで約4か月を要したが、今季は開幕戦からリーグ5試合連続フル出場と定位置を掴んでいる。海外で出番を得られた自負が、少なからず、そのサイズ感を誇張しているように思える。

 かねてから海外への移籍願望が強かった冨安にとっては、ベルギーでの経験は貴重なものだろう。なにより、日本とは違うサッカーを肌で感じられた点は大きい。
 
「日本もベルギーも、縦パスを狙うのは当然なんですけど、どちらかというとベルギーのほうが縦パスの距離が長いんです。ボールを受けてからあまり運ばずに、遠くの選手に目掛けて出す。とにかく求められるのは、テンポ。だからこそクラブの監督からも『強いボールを蹴れるようになれ』と言われています。強いボールじゃないとFWまでにカットされる可能性がありますから。そういったところは、日本との違いかなと」

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