【鹿島】手の平を返したが、あのハンドは意図的ではない? 安西幸輝の“PK献上”の真相

2018年08月24日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「でも、言い訳はできない」

ハンドでPK献上の安西。「もっと予測していれば」と反省を口にした。写真:徳原隆元

[J1リーグ24節]鹿島×磐田/8月24日/カシマ
 
 痛恨のハンドだった。鹿島が1点リードで迎えた試合終了間際、鹿島のゴール前にロングボールが放り込まれる。CBの犬飼智也が競りに行くが、ヘディングで上手く弾き返せず、ボールは後方に流れると、すぐ側にいた安西幸輝の右手に当たり、ハンドの判定に。
 
 この反則で与えたPKを磐田の大久保嘉人に決められて、試合は1-1のドロー決着となった。
 
「もっと予測をしていれば。手に当たることはなかったと思う」
 
 試合後、安西は悔しさを噛み殺す。リプレーを確認すれば、ボールが流れてきた瞬間、安西は手の平を返していただけに、これが"意図的"と見られても仕方がない。
 
 だが、安西に手で止めようという意図はなかった。「自分では反応していないんですけど、手にたまたま当たって」ということだ。
 
 では、その瞬間はどういう状況だったのか。「(自分の後ろに)相手選手がいるのは分かっていた」という安西は、その選手の動きを確認しようと手を伸ばす――そこに運悪くボールが当たってしまったようだ。
 
「でも、言い訳はできない」
 
 この日の安西は途中出場で中盤の左サイドに入り、キレのある動きで攻撃を活性化させていた。好パフォーマンスを見せていただけに、悔しい結果となってしまった。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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