全国屈指の吹奏楽応援を背にインターハイ切符を勝ち取り、再び全国の舞台で…
習志野は吹奏楽応援のバックアップを受けて奮闘。惜しくもPK戦の末に敗れたが、ピッチとスタンドが一体となった戦いを見せた。写真:安藤隆人
[インターハイ2回戦]桐光学園 1(8PK7)1 習志野/8月8日/三重交通G
『オール習志野』で臨んだ一戦だった。
日本一の激戦区と言われる千葉県予選を制し、4年ぶりのインターハイ出場を果たした習志野は、初戦となる2回戦で同じ関東の強豪・桐光学園と対戦。会場となった三重交通Gスポーツの杜鈴鹿メインスタジアムのバックスタンドには、吹奏楽部の約200人を含めた300人を超える大応援団が駆けつけた。
習志野の吹奏楽部と言えば、全国トップレベルの実力を持ち、"日本一の美爆音"と称される圧巻の演奏で、運動部の応援では圧倒的な存在感を放つ。言わば『習志野名物』と言える存在だ。サッカー部にとっても吹奏楽部の応援は大きな力になる。
全国の切符を懸けた千葉県予選・準決勝の流経大柏戦でも、97人の吹奏楽部の生徒が駆けつけ、大音量の演奏で選手たちを後押し。スタンドとピッチが一体となり、前回のインターハイ王者を2-1で破って、金星とインターハイ出場権を手にした。
「流通経済大柏戦の応援はサッカー部の方から吹奏楽部にお願いをしました。条件は準決勝に進むことだったので、それを達成して97人の部員たちが来てくれました。僕らにとって、全国への気運を高めるためには吹奏楽部の力が必要だった。それに習志野高校の一体感を多くの人たちに見てほしかったし、あの大応援団は本当に力になりました」
福田克行監督がこう語ったように、全国の扉を開いたチームは、決勝でも市立船橋を2−0で下して、見事に千葉王者となった。
そして、インターハイ初戦。再びサッカー部から要望すると、流経大柏戦は3年生不在だった吹奏楽部は、部員全員で三重の地に乗り込むことを快諾してくれた。
「古豪復活の第一歩を『オール習志野』で掴み取りたいと思っています」
吹奏楽部、バトン部、そして一般生徒と、バス7台でやってきた大応援団は、圧倒的な応援で選手たちの背中を力強く後押しした。
11分に右CKからのこぼれ球を桐光学園FWの佐々木ムライヨセフに押し込まれ、先制点を許してしまったが、そこから下を向く選手は誰ひとりとしていなかった。
キャプテンのボランチ・中澤大翔が大きな声で仲間を鼓舞すると、FW打林怜士を中心に高い位置から積極的にプレスを仕掛け、徐々に流れを引き寄せていく。後半4分にはMF大舟翼のクロスをGKが弾き、そのこぼれを拾ったMF桜庭晴人が蹴り込んで、習志野が同点に追いつく。
一気にボルテージが上がるスタンド。勝ち越したい桐光学園は2年生エース・MF西川潤と佐々木を軸に、サイドから崩しに掛かるが、習志野の堅いディフェンスをこじ開けることが出来なかった。
吹奏楽の"美爆音"が鳴り響く中、ピッチ上の熱は最後まで冷めること無く、両チームの激しい攻防が繰り広げられ、勝負は70分では決着がつかず、PK戦へともつれ込んだ。
『オール習志野』で臨んだ一戦だった。
日本一の激戦区と言われる千葉県予選を制し、4年ぶりのインターハイ出場を果たした習志野は、初戦となる2回戦で同じ関東の強豪・桐光学園と対戦。会場となった三重交通Gスポーツの杜鈴鹿メインスタジアムのバックスタンドには、吹奏楽部の約200人を含めた300人を超える大応援団が駆けつけた。
習志野の吹奏楽部と言えば、全国トップレベルの実力を持ち、"日本一の美爆音"と称される圧巻の演奏で、運動部の応援では圧倒的な存在感を放つ。言わば『習志野名物』と言える存在だ。サッカー部にとっても吹奏楽部の応援は大きな力になる。
全国の切符を懸けた千葉県予選・準決勝の流経大柏戦でも、97人の吹奏楽部の生徒が駆けつけ、大音量の演奏で選手たちを後押し。スタンドとピッチが一体となり、前回のインターハイ王者を2-1で破って、金星とインターハイ出場権を手にした。
「流通経済大柏戦の応援はサッカー部の方から吹奏楽部にお願いをしました。条件は準決勝に進むことだったので、それを達成して97人の部員たちが来てくれました。僕らにとって、全国への気運を高めるためには吹奏楽部の力が必要だった。それに習志野高校の一体感を多くの人たちに見てほしかったし、あの大応援団は本当に力になりました」
福田克行監督がこう語ったように、全国の扉を開いたチームは、決勝でも市立船橋を2−0で下して、見事に千葉王者となった。
そして、インターハイ初戦。再びサッカー部から要望すると、流経大柏戦は3年生不在だった吹奏楽部は、部員全員で三重の地に乗り込むことを快諾してくれた。
「古豪復活の第一歩を『オール習志野』で掴み取りたいと思っています」
吹奏楽部、バトン部、そして一般生徒と、バス7台でやってきた大応援団は、圧倒的な応援で選手たちの背中を力強く後押しした。
11分に右CKからのこぼれ球を桐光学園FWの佐々木ムライヨセフに押し込まれ、先制点を許してしまったが、そこから下を向く選手は誰ひとりとしていなかった。
キャプテンのボランチ・中澤大翔が大きな声で仲間を鼓舞すると、FW打林怜士を中心に高い位置から積極的にプレスを仕掛け、徐々に流れを引き寄せていく。後半4分にはMF大舟翼のクロスをGKが弾き、そのこぼれを拾ったMF桜庭晴人が蹴り込んで、習志野が同点に追いつく。
一気にボルテージが上がるスタンド。勝ち越したい桐光学園は2年生エース・MF西川潤と佐々木を軸に、サイドから崩しに掛かるが、習志野の堅いディフェンスをこじ開けることが出来なかった。
吹奏楽の"美爆音"が鳴り響く中、ピッチ上の熱は最後まで冷めること無く、両チームの激しい攻防が繰り広げられ、勝負は70分では決着がつかず、PK戦へともつれ込んだ。