【J1経営情報ランキング】ポドルスキ獲得で神戸の人件費は?浦和が史上最高収益を記録した要因は?入場料収入の増減にも明暗が…

2018年08月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

営業収益――浦和が過去最高の約79億円を計上。ただし、さらに高い伸び率を示したのは…

Jリーグ全クラブの経営情報が開示された。チームの成績や移籍なども数字には如実に反映されている。(C) SOCCER DIGEST

 Jリーグは7月30日、すでに5月に発表していた51クラブの経営情報に加えて、3月決算で発表が遅れていた柏レイソル、ジュビロ磐田、YS横浜の経営情報を開示。これでJリーグの計54クラブの経営情報が明らかになった。
 
 Jリーグクラブ経営戦略本部の発表によれば、J1・J2・J3合計の事業規模(営業収益)は、Jリーグ史上初めて1000億円を突破。2016年度と比較し、約112億円の増加で、約1106億円となっている。同時に営業費用(人件費などの支出)も約112億円増加しており、Jリーグは依然として拡大均衡を続けていると分析している。
 
 2017年度の経営情報が明らかとなったなか、サッカーダイジェストWebでは発表された各クラブの経営情報を基に、2017年度のJ1所属クラブの営業収益や広告料収入、入場料収入、さらにはチーム人件費のランキングを作成した。
 
 まずは、クラブの事業規模を表わす営業収益(売上高)のランキングだ。
 
■2017年度 J1営業収益ランキング
1位 浦和 79億7100万円(+13億6500万円)
2位 神戸 52億3700万円(+13億7200万円)
3位 鹿島 52億2800万円(-3億5400万円)
4位 川崎 51億2300万円(+8億6900万円)
5位 G大阪 49億6600万円(-1億8000万円)
6位 横浜 47億6500万円(+6500万円)
7位 FC東京 45億8800万円(+4700万円)
8位 清水 40億1000万円(+6億6900万円)
9位 C大阪 39億7600万円(+9億6800万円)
10位 磐田 38億2800万円(+5億2500万円)
11位 大宮 36億8500万円(+4億8200万円)
12位 柏  34億5400万円(+5億8000万円)
13位 広島 34億2400万円(-3億7000万円)
14位 鳥栖 33億5000万円(+5億8400万円)
15位 新潟 27億6200万円(-1億4600万円)
16位 仙台 27億900万円(+4億2400万円)
17位 札幌 26億7600万円(+7億7400万円)
18位 甲府 17億2700万円(+2億400万円)
※( )内は前年比
 
 1位は史上最高営業収益の約79億7100万円を記録した浦和で、前年から13億6500万円の増収となっている。浦和は広告料収入の増加とともに、ACL優勝までの勝ち上がりやクラブワールドカップの出場に伴って、賞金などの「その他収入」項目が10億8000万円、グッズ収入も8億1300万円を計上。いずれも1位となっている。
 
 また注目は、前年比で浦和を超える13億7200万円の増収となった神戸で、52億3700万円を計上。昨年8位から一気に2位へジャンプアップした。おもに広告料収入の大幅増が増収の要因となった。
 
 一方、広島、鹿島は3億円以上の減収に。ともに広告料収入、入場料収入で大きな減収はなかっただけに、前年までと同様の成績を収められなかった影響もあったと言えるだろうか。
 

次ページ広告料収入――前年比11億円超でトップの神戸は営業収益の約64%を占める

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