恐るべしイニエスタ効果!今季最多観客数、100人超の報道陣、Tシャツは超異例の売れ行き

2018年07月23日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

来場したサポーターの数はなんと、今季最多の26,146人

ついにJデビューを飾ったイニエスタ。この世界的クラッキが起こした熱狂は、まだ続きそうだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ17節]神戸0-3湘南/7月22日/ノエスタ
 
 J1リーグ17節の9試合が7月22日に開催された。中でも注目が集まったのは、ヴィッセル神戸対湘南ベルマーレの試合だ。バルセロナからやってきた世界的名手アンドレス・イニエスタのデビューをひと目見ようと、多くのサポーターがノエビアスタジアム神戸に足を運んだ。
 
 記者席から見ても、スタジアムはほとんど満席状態だった。クラブの公式発表によれば、この日来場したサポーターの数はなんと、神戸のホームゲームでは今季最多の26,146人。指定席は完売で、当日に自由席が追加されたという。
 
 試合中も大いに盛り上がった。後半の59分、イニエスタが途中出場する際には大歓声が起こり、このクラッキの一挙手一投足に会場が沸いた。
 
 それだけ世間の関心が高ければ、当然メディアの数も半端ではない。148名の取材陣が神戸に駆け付け、ひとつの歴史的瞬間を、記事もしくは映像にして発信した。
 
 さらに顕著だったのは、グッズの売れ行きだ。会場で販売していたTシャツは、S、M、Lサイズが完売。ヴィッセル神戸のグッズ担当者によれば、1日で1000枚も売れるのは超異例だという。
 
 ロシア・ワールドカップが終わった先日、スペイン代表からの引退を発表したものの、つい数日前まで世界の一級線で活躍をしていたのだから、この人気も当然か。恐るべきイニエスタ――その凄みを実感させられた。
 
 この日は合流してからわずか3日目で、コンディションも万全ではなかったが、ここからまた調子を上げて、ワールドクラスのプレーをさらに見せてくれることだろう。"イニエスタ・フィーバー"はまだまだ続きそうだ。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
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